Part8.「形作るもの…」


 今回はいきなり行く。

「座相」(Aspect)…というものが存在する。

すなわち、「惑星と惑星が形成する角度」について、いくつか特殊な場合を云う。結構、煩雑なので、

先ずは眺めてもらおう。

コンジャンクション
:レベル1)

0゜

不定 日本語では「合」と呼ばれ、該当の惑星同志が地球から見て同
方向に位置する場合。日食とは勿論、太陽と月の完全なそれ。
構成する惑星によって、その意味は様々であり、吉凶を同時に
意味する場合もある。
オポジション
:レベル1)

180゜

日本語では「衝」と呼ばれ、該当の惑星同志が地球から見て直
反対に位置する場合。満月の時、太陽と月がそうなっている。
構成する惑星によるが、大抵は凶意。但し「人間関係」において
のみ、良い意味の「緊張」を示す場合は有り得る。
スクエア
:レベル1)

90゜

地球を中心に2つの惑星が直角を成す場合。構成する惑星に
よらず凶意を示す。オポジションの関係にある惑星2組が互い
にスクエアである場合、これが有名な「グランドクロス」の大凶角
である。
トリン
:レベル1)

120゜

地球を中心に2つの惑星が120度を成す場合。構成する惑星
によらず、必ず吉意。火星・土星といった凶星でも、その良い面
が表に現われる。惑星3つが正三角形を成せば、これは「グラ
ンドトリン」と呼ばれる大吉角である。
セクステル
:レベル1)

60゜

地球を中心に2つの惑星が60度を成す場合。トリンほどではな
いが吉意を示し、特に「人間関係」の調和、発展といった意味を
表わす。但し作用が微妙で、他のレベル1は大体±8度の「許容
範囲」を有するが、これのみ±5度の角度差でその効果が消える。
セミセクステル
:レベル2)

30゜

地球を中心に2つの惑星が30度を成す場合。ほぼセクステルと
同様な吉意。但し、その影響度もほぼ半減。「許容範囲」も±1度
と、かなり相当に制限される。つまり、重要度もその程度。一応、
チェックしておくぐらいか。
セミスクエア
:レベル2)

45゜

地球を中心に2つの惑星が45度を成す場合。これもスクエアと
ほぼ同様な凶意。その影響度が半減されるのも同様。「許容度」
が±1度に制限されるあたりも。…で、一応チェックしておくぐらい
というのまで、まぁ同様。
インコンジャンクト
:レベル2)

150゜

地球を中心に2つの惑星が150度を成す場合。作用度が低い割
には、その影響度が小さくない。特にセクステルを挟んで左右に
この座相が存在すると、これは「YOD:ヨド」と呼ばれる、やや厄介
な凶相となり、セクステルの効果が「裏返し」に現われる、と解釈。
セスキコードレート
:レベル2)

135゜

地球を中心に2つの惑星が135度を成す場合。これは…正直な
話、よくわからない。一応、凶相のカテゴリーには入っているもの
の、この相はどうも「引っ張り合う」みたいで、その結果がどう作用
するか、「その時になってみないとわからない」みたいなのだ。


これ以下、「レベル3」となると、72゜とか144゜とか、殆ど「中途半端」みたいな角度をチェックすることになり、

一体どれほど、影響をもたらすものが拾い出せるものやら。

 …前述した「連鎖」という要素が現われてくるのは、まさにここから。「出生天宮図」の場合、「生まれて

きたその瞬間に、どのようなバイアスが作用していたか」を問題にする。つまり、「座相を構成する惑星の

方が、そうでない惑星よりも強い作用を持つ」ということがいえる。

 そしてここからが、占星術の「真の闇」。即ち、「他人の人生を読み解くとは、どういう事なのか」…という、

いってみれば「魔道師的領域」に踏みこんで行く事となる。過去・現在・未来の全てが記載されているという、

伝説の「アカシック・レコード」にアクセスしていくような惑いを、私でさえ、結構覚えたことがあるのだ…

「以下次号」。