Private Collection of“Tangerine Dream”…

大体この「世紀末」に向けて、様々な「癒し」のサウンドが登場してきた訳であるが、70年代プログレッシブ・ロックの流れの中に現れたTangerine Dreamはむしろ積極的な「精神世界の充実」を目指していた、みたいなところがあって、それこそ60年代のサイケデリックスの正統的後継(といっては失礼なのかも知れないが)の立場に居るように思われる。今の時代、最も有効なのは、ひょっとしたら彼らのような「対症療法」的サウンドなのだという気もするのである。

タイトル Data コメント
Phardra 1975.7.16 国内に於ける1stアルバム。「小遣いが切れたから買ってくれ」という友人から購入。勿論それまでに中身を耳にしていたから買う気になったのだが。(何故そいつが買っていたのか、は結局聞けずじまい)自分でもまだこの頃はその「用途」が明確でなく、生活のBGMにしていた。
Ricochet 1976.2.6 別の友人にRubyconeを聞かせてもらい、それを買いに行ったらこれを発見。勿論、即購入。彼らのアルバム中、今だに私のNo.1。生ピアノから始まるPart.2は、今でも聞くと背筋に寒気が走る。
Atem 1976.9.1 初期アルバム4枚が国内盤発売。(2ndのAlphaCentauriのみ、以前単発されていたよーだが)まずはこれを入手。この後、如何にPhaedraが出来たのか、みょーに納得させられた1枚。
Stratsphere 1976.11.6 またも新譜。ジャケットの壮麗美は、やはりこれがダントツ。但し、サウンド的にはやや不満の残る作品。個々の曲が「こじんまり」し過ぎている、というか…
Rubycone 1977.5.1 エレピとシーケンサー。彼らのいう「シンセサイザー・リズム」とは、このことなのか?…個人的には「お気に入り」の1枚。
Zeit 1977.7.20 初の2枚組。「長いだけのことはある」なのか、「長いだけじゃないか…」なのか、自分としての評価を決めかねている。
Sorsalar 1977.11.27 映画サントラ。「恐怖の報酬」のリメイク。実は見に行った…。映画は、ほんっとに「B級」。で、サウンドは?… 実は相当に良い。但し、サントラなんで「こま切れ」になっちゃってて、そこが最大の不満。
Encore − Live 1978.2.19 「レーザリアム」って、見たことあります?(昔、京都にあったんですよね…)これを聞いて、来日を切望するようになりました。
Cyclone 1978.3.19 初のボーカル入り。それ以外に、なんか云う事あるの?…
Alpha Centauri 1978.4.26 この2ndは、実は結構大きい。彼らの「原点」と、いえるんじゃないか?…
Force Majoire 1979.6.9 英盤初回プレスは、透明ビニール。自分的には、結構「はまった」記憶がある。
Electronic Maditation 1980.8.11 記念すべき1st。どのへんが Klaus Schulze なのか、実は未だによくわからない。
Tangramme 1980.9.29 何故かこれはすべった。何回聞いても明確な印象が訪れてきてくれず…
the Chief 1981.7.13 (確かこれも)映画サントラ。これ見てないんで、評価もいまいち。音的にはまあまあ普通。
Exit 1981.12.11 これは…良い。この頃までに固まっていたのは、Tangerineのサウンドは「生活の…」ではなく「思考の…」乃至は「瞑想の…」BGMにすべき…ということだった。
White Eagle 1982.6.18 そしてまた、当時の生活のかなりを瞑想、あるいは「妄想」が占めていたのである。
Logos − Live 1983.6.27 直後に初来日。勿論、見に行った。…で、この頃から、生活が「走りはじめる」…。
Hyperborea 1983.12.21 …だんだんと、Tangerineどころではなくなっていくのだ。「Tangerineでは、間に合わない…」という方が正しい…。
Le Parc 1986.9.27 コレクションはここまで。以後は入手していない。
最終更新日 : 2000/07/12.