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私の家に住んでいる楽器たち (アラブ音楽)


ウードという名前のアラブを代表する弦楽器。ササン朝ペルシアのバルバットという弦楽器をイスラム帝国の時代に改良し、全世界に広まったもの。

ヨーロッパには、中世(スペインがイスラム世界だった頃)に伝わり、ルネサンス期にリュートという名前で広まりました。ギターは比較的新しいのですが、この楽器やリュートから派生したものと言われています。

5コース11本の弦からなり、一番低い弦以外はマンドリンのように復弦となっています。フレットが無いので音程がとりにくいのですが、アラブには微分音(ミとシの半フラット)があるので、仕方ないですね。
ギターは多少なら弾けますが、まだウードは持っているだけで、弾けるというレベルではありません。これから練習です。


これはネイ(ナイ)という管楽器で、ペルシア〜アラブの古典音楽では、ウードとともに欠かせない楽器です。すでにメソポタミア時代から同じ構造の楽器があったようで、本体は葦(ネイもナイも、アラビア語・ペルシア語で葦を意味します)でできています。写真はトルコのネイで唄口に傘が付いていますが、他のアラブ地域では傘は無くてまっすぐです。

笛は、世界に横に吹く笛(フルート・バンスリ・篠笛など)、縦に吹く笛(ケーナ・尺八など)と斜めに吹く笛(ネイ・カヴァル・カワラなど)の3種類がありますが、これはその斜めに吹く笛です。音を出すのも難しいのですが、指孔が半音刻みなので、他の笛とは全然指使いが違います。

アラビアンナイトはササン朝ペルシアの民話をイスラム帝国初期(8世紀)に集大成したものですが、その中にウードもネイも抒情的なシーンで何度も出てきます。
そんな抒情的なシーンを思い浮かべながら練習に励んでいますが、やっぱり簡単には上手くなりませんね。


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