現代鍼灸研究会

(顧問:石田芳弘・吉田統彦)
(代表:山田鑑照)



<目的>

鍼灸には鍼灸古典文献に準拠する「古典鍼灸治療」並びに古典鍼灸と解剖学的観点を合わせてわせて行う「折衷鍼灸治療」と現代科学的根拠のみに立脚する「現代鍼灸治療」がある。

本会は科学的鍼灸作用機序を基盤とした機能解剖学的鍼灸としての「現代鍼灸治療」の啓蒙と普及を目指す。

<科学的鍼灸作用機序>

鍼灸刺激により皮下並び筋中に走行する知覚神経が放出する神経化学物質である
SPS(P物質)とCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド
)が局所循環を改善し免疫を調節する作用を引き起こす事が明らかにされている。この観点から鍼灸治療を行うことにより臨床効果を得ることができる。




<機能解剖学的鍼灸>

人間は筋を使って行動する。身体の使い方に無理があると筋が疲労し循環が悪くなり痛みを発し、その影響を受けて臓器循環も悪化し、疾病を来す事になる。
一つの筋のみが使われて疲労するのではなく、主力筋と協力筋がともに作用して疲労することになる。触診と動診により治療ポイントとなる問題を呈している筋群を明らかにできる。

機能解剖学的鍼灸の面白さは、治療すべき問題の筋群を確定することにより、その筋の作用から身体の使い方の悪さを具体的に指摘し、生活改善を促すことができることにある。

重い症状や大変な疾病患者さんの筋の状態はとても悪く、筋を緩解する事により、身体が楽になり症状・疾病が改善し、検査値の改善をみる事ができる。




☆講演・勉強会


・平成28年10月(犬山市:フロイデ)
 「現代科学的鍼灸の理解のために」

・平成28年11月(小牧ワイナリー)
 「身体の使い方が悪い事により起こる病気と鍼灸治療」