肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな病気を予防するためのワクチンです。肺炎はさまざまな原因でおこりますが、中でも肺炎球菌によるものがもっとも多く、全体の約3分の1を占めています。抗生物質の進歩により、以前ほど肺炎は恐くないと思われがちですが、現在でも高齢者の死因の第4位を占めています。さらに最近では抗生物質が効きにくい肺炎球菌が増えています。ですから肺炎にならないように予防することが大切です。アメリカではすでに65才以上の高齢者にこの肺炎球菌ワクチンを公費で接種できる環境が整っており、その接種率は50%以上に達しています。しかし日本ではわずか0.1%未満の接種率です。
肺炎球菌以外の細菌やウイルスによる肺炎に対しては予防効果はありませんが、肺炎にかかると重症化しやすい65才以上の高齢者の方や、心臓や呼吸器に慢性の病気をもっている方、糖尿病の方にはおすすめします。1回の接種で効果は約5年間続くと言われています。接種後の副反応としては、注射部位の腫れや痛み、軽い熱がでることがありますが、1〜2日でおさまります。ただし過去に肺炎球菌ワクチンを接種された方が、2回目の接種を受けると副反応が強くでることがあり、現在は2回目の接種はできないことになっています。
