Q 最近、声がかれやすくなります。仕事上よく声を使いますので困っています。
有効な治療法や、日頃の注意などがあれば教えて下さい。(40歳男性)

A ”声がれ”を来す疾患としては喉頭の炎症が最も頻繁ですが、声をよく使う方に多いトラブルとしては、声帯結節声帯ポリープなどが考えられます。
これは声帯の酷使などで起こる炎症部をさらに擦ることによって出来るイボのようなものです。
治療としては声帯の安静(沈黙療法)が最も効果的ですが、ネブライザーやお薬の内服も有効で、喫煙される方では禁煙も必要です。
しかしご相談のような仕事上の都合がある場合や、これらの治療で治らない場合などでは手術療法も有効な手段の一つです。
ただし手術後に同じような声の使い方をしていると再発することがありますので手術後の発声訓練が必要でしょう。
またこの他には、声帯を動かす神経の麻痺や、喉の腫瘍が原因の場合もありますので、早めに耳鼻咽喉科の専門医を受診されることをお勧めします。