Q、夫のいびきがすごくて夜眠れません。
鼻につける物とか口にテープをはったりしても、あまり効果はありません。
疲れもあまりとれない様子で、土、日、はゴロゴロしています。
手術で治ったとか、以前に聞いたことがあるので色々教えて下さい。(西区)
A、いびきは睡眠時に呼吸に伴って上気道がふるえて起こります。
これは上気道が狭くなっている為で、狭くなる原因としては上気道の緊張などが緩くなり機能的に狭くなる場合と、 物理的に狭い場合とがあります。
”酔っぱらっての大いびき”はこのうち前者になりますが、肥満や鼻閉、扁桃肥大などによるものは後者になります。
また後者では呼吸障害を来すことがあり、高度な場合には睡眠中の呼吸が突然停止する場合もあります(睡眠時無呼吸症候群)。
このようないびき、無呼吸の治療には肥満の解消、横を向いて眠る、寝酒を止める、など習慣の改善の他に、
予防用の入れ歯や、鼻から送気する(CPAP)等の保存的治療法があります。
また、手術療法としては扁桃腺を摘出し口蓋垂(のどちんこ)を短くする手術が効果的で、鼻閉のある場合には鼻の手術も併施すると一層効果的です。
成人のいびきはひどくなると無呼吸症候群となり、高血圧、 不眠、心疾患の原因となることもあります。
また、突然死の原因の一つともいわれておりますので、鼾が大きかったり睡眠中に呼吸が止まるような場合には、一度お近くの耳鼻咽喉科にご相談下さい。