Q, 時々耳を気にすることがありましたが、今朝から強く痛がるようになりました。
以前にも同じような症状で急性中耳炎と診断されたことがあり心配です。

A, 急性中耳炎は小児に多い病気で文字どうり急に発症します。
一般に強い耳痛を伴いますが、乳幼児では耳をむずがったり、ぐずったりするだけで、耳だれが出て初めて耳の症状に気付くこともあるようです。
また風邪などに引き続いて起こることが多く、聞こえがおかしいと訴えたり耳を気にする場合は中耳炎にも注意が必要です。
治療法としては膿が溜って鼓膜が腫れている時には鼓膜を切開して膿を排出する治療が効果的です。また抗生物質の内服と安静が必要です。
一般的には10日から2週間程の通院で治癒しますが、最近では耐性菌が増えてきており、さらに長く治療を要することも少なく有りません。
また痛みが引いたからといって途中で治療を中止すると再発したり、慢性化することがあるのできちんと治すことが重要です。
急性中耳炎の原因としてちくのう症、アデノイド肥大、扁桃腺炎や、滲出性中耳炎などがあり、これらの治療も重要です。
耳を痛がるむずがるなどの症状や、返事が遅い、テレビの音が大きかったり前に出て見たがるなどの難聴の兆候がありましたら、一度専門医にご相談下さい。