さようなら<大垣夜行>372M

取材 1996年3月

 1996年3月某日、ダイヤ改正… <大垣夜行> の引退…を目前に控えたこの日、私は衝動的に旅…いや、乗りにでかけることにし た。

プロローグ  《ホームライナーながら1号》


 いつものように定期券で乗車し、 金山 で一旦下車。オレンジカードで 西岡崎 までの切符を買って、再び定期券で改札を通り、 名古屋 へ向かう。
金山 から乗った 米原 行の列車は、 211系5000番台 のオールロングシート車輛だったので 名古屋 で降りる。 名古屋 から 大垣 までは特急 《しらさぎ》 の車両を使う 《ホームライナーながら1号》 を使うことにした。
  《ホームライナーながら1号》 に乗るためには乗車整理券(¥300)が必要だ。禁煙の7号車の整理券を購入す る。《ホームライナー》は定員制なので、原則としてはこの乗車整理券を購入しなけ れば乗車できず、整理券を購入することができれば、座れないということはない。座 席の指定はないので、空いている席に自由に座ることができる。
 私の乗車した7号車は『クハ481−109』ボンネットタイプの 481(485)系 だった。特急用リクライニングシートを少し倒してリッチな気分に浸っていると、 後ろの席のサラリーマン風のオヤジ2人が、大きな声でしゃべり始めた。おまけにビ ールをこぼしたので、ビールの匂いが漂って来て気分が悪くなった。禁煙車だけでな く、「禁酒車」というのも是非作っていいただきたい。
 この 《ホームライナーながら》 は次のダイヤ改正で 《ホームライナー大垣》 と名称変更されるので、最初で最後の乗車ということになる。 岐阜 で7号車の半分くらいの人が降りて、 大垣 まで乗り通したのは3分の1くらいだった。 大垣 では早速、 東京 行372Mの発車ホーム5番線に移動する。乗車口の前に3・4個づつ荷物が置い てある。私は8号車前寄りの乗車口の所に荷物を置いてから改札口へ行き、自動精算 機に定期券を入れてオレンジカードで精算した。改札を出て、駅前(裏)をしばらく 散策した後、 岐阜 まで230円の切符をこれもまたオレンジカードで買って改札口を通る。

東京行夜行列車 372M


 372Mは22時30分ごろ入線してきた。前から4両目の8号車『クハ165 −135』に乗車する。発車までの間に1〜11号車まで各車を覗いてみたが、そん なに混んではいない。考えてみれば今日はまだ「春休み」ではなっかたのだ。この年 度末の忙しい時期に休みがとれるのは、フリーターと大学生くらいなものだ。わざわ ざ2時間前から 大垣 で並んでいたが、発車間際でも十分座れた。
 発車後、車掌による列車の案内放送があった。 尾頭橋三河塩津 に停車しないこと、青春18きっぷと定期券ではグリーン車は利用できないこと、 豊橋 から先は快速運転になること、そして3月16日からこの「東京行普通」列車と 《ホームライナー蒲郡2号》 が廃止され、新たに全車指定席の快速 《ムーンライトながら》 を運行することなどを知らせていた。
  尾張一宮 付近で車内改札があった。改札をするなら 名古屋 を過ぎてからの方がよいのではないだろうか?「大垣から230円」(大垣→岐阜 )の乗車券、「岐阜−千種」の定期券、「金山から560円」(金山→西岡崎)の乗 車券とともに、この春のシーズンから改悪された青春18きっぷを車掌に見せて、青 春18きっぷに明日の日付を入れてもらう。
  名古屋 で大勢の人が乗ってきた。旅行者もいるが、大半は仕事帰りの人々だ。車内は一気 に混雑するが、ほとんどの人は 刈谷 までに降りてゆく。 西岡崎 で日付が変わる。真のマニアなら、一晩中起きていて車内の様子をつぶさに観察す るところだろうが、私はそこまでしようとは思わない。何より徹夜はしない主義なの で、そろそろ眠ることにする。
 が、夜行列車というものはなかなか眠れるものではない。特に、この372Mは 背もたれがほぼ直角なうえに減光をしない。そのうえ今回はアイマスクこそ持ってき たが、耳栓を忘れてしまったので音が気になる。全く眠れなかったわけではないが、 豊橋 から先は停車駅毎に目を覚まし、 豊橋東京 間の全ての停車駅を覚えているありさまだった。
 定刻どおり、午前4時42分 東京 着。私は品川に用があったので、すぐに 品川 に向かう。品川での用事を済ませた後、 田町 へ行き「田町から150円」(田町→東京)の切符をオレンジカードで買う。(なぜ 田町 で切符を買ったのかは後で記す)品川と田町で予想以上に時間がかかってしまった。 東京 から375Mと同じ車両を利用する325Mに乗る予定だったが、時間的に無理に なったので、仕方なく 新橋 から325Mに乗る。

静岡行普通列車 325M


 325Mは後ろから3両目の9号車『クハ165−134』に乗る。山側の1ボ ックス占領する。少し喉が渇いたので家からもってきた「午後の紅茶(レモンティー )」を飲む。午後どころか日の出前なのだが…。
 停車駅毎に少しづつ乗客が増えてゆき、 大船 で1ボックス占領が崩れた。 辻堂 でほぼ100%席がうまり、 平塚 で多くの人が入れ替わった。その後、 小田原 でも多くの人が乗ってきたが、そこから先は新たに乗り込む人は少なく、 熱海 では 新橋 で乗り込んだときとほぼ同じ乗車人数となった。
  函南 から 三島 の間では線路に向けてカメラを向けている人が見られたが、少々線路に近づき過ぎ ではないだろうか。 三島 でいくらか人が乗ってきたが、次の 沼津 でほとんどの人が降りてしまった。
 325Mはこの 沼津 で7分間停車する。この停車時間を利用して列車の写真を撮ることにした。列車を 降りて最後部車輛へ行くと、既に先客が1人いた。軽く会釈をし、入れ替わり写真を 撮らせてもらう。写真を撮り終えて座席に戻るときに1つ発見をした。今日の325 Mの編成は8号車『クハ165−135』と9号車『クハ165−134』が、先頭 車同士が顔を会わせるように連結されている(これについては今日に限らず毎日こう なっている)が、8号車と9号車のヘッドライトの取り付け高さが違う。車番はそれ ぞれ『クハ165−135』と『クハ165−134』なので、ほぼ同じ時期に製造 されたものと思われるが、なぜ高さが違うのだろう。325Mは 沼津 を定刻どおりに発車した。
 今日は天気が良いので富士山がとてもきれいに見える。しばらく富士山を眺める 。頂上付近では積もった雪が風にあおられているのか、白いものが空に流れているの が見えた。
 列車が 吉原 を発車したとき、なにか「におい」が鼻をついた。紙工場のものだろうか。ところ で、昨日の372Mから気になっていたのだが、この列車は発車および停車時にやた らと前後に揺れる。塗装も部分的にはげているし、引退が近いから整備をサボってい るのだろうか?しかし、そのわりにはヘッドマークを新たに取り付けたり、グリーン 車を昔の塗装に戻したりしている。これらは明らかにマニア受けをねらったものだが 、そんなことよりも普段から利用している乗客に最後まで快適に利用してもらえるよ うに、しっかりと整備しておく方が重要ではないのかと思う。
 325Mは午前9時9分、ダイヤどおりに 静岡 に到着した。

熱海行普通列車 438M


  静岡 では、改札口の前で「静岡大学行きのバスは南口です」と案内している人がいた。 今日は静岡大学の入試らしい。静岡大学…私が行くつもりで行かなかった(行けなか った)大学だ。上りホームのソバ屋でかけそば(230円)をいただく。特においし くもまずくもない、特徴のないそばだった。
 熱海 行の438Mに乗る。『クハ111−140』、4両編成の一番前(東京向 き)の車両だ。 静岡 では席にありつけず立っていたが、 清水 で座ることができた。ボックスシートに座ったのだが…狭い!今まで211−50 00(近郊型ロングシート)・481(特急型リクライニングシート)・165(急 行型ボックスシート)・205(通勤型ロングシート)・165(急行型ボックスシ ート)と乗り継いできたので、よけいに狭く感じる。 新蒲原 で車内改札があった。今度も山側に座ったのだが、さっきの325Mの時よりも沿 線にカメラを構えた人が増えている。約1時間後に 《東海2号》 がくるので、それを ねらっているのだろう。 三島 から 函南 の間で何度か警笛が鳴った。線路に近づき過ぎたバカがいるようだ。

新幹線  《こだま468号》


  熱海 から 東京 までは新幹線を使う。青春18きっぷでは特急料金を払っても新幹線に乗ることは できないので、一度改札を出て乗車券を買う。今朝、「田町から150円」(田町→ 東京)の切符を買ったので、「熱海から1590円」(熱海→田町)を買えば、 東京 までの切符のできあがり…と思っていたのだが、自動券売機の表示には「山手線内 1850円」の文字が…。しまった! 東京から の営業キロが100キロメートルより長く、200キロメートル以下の運賃は、「 東京山手線内」発着の切符となって、山手線内のどの駅でも下車(乗車)できるかわ りに運賃計算の起点(終点)が強制的に 東京 になってしまうのだ。これでは今朝、田町で買った切符が全くの無駄になってしま う。
 本当ならここで「熱海から山手線内」の切符を買って、「田町から150円」を 払い戻すべきだろうが、当初の予定どおり「熱海から1590円」(熱海→田町)の 切符と東京までの新幹線自由席特急券を買って新幹線に乗ることにした。
  《こだま468号》 は8分ほど遅れてやってきた。「米原付近の雪のため」と案内されていたが、この 《こだま468号》名古屋 始発である。正確には、「米原付近の雪による退避列車の遅れ」のためであろう。
 禁煙自由席の13号車『25−4918』に乗る。3人掛け席の一番通路側に座 ったので景色はほとんど見えなかったが、 新横浜 が思っていた以上に都会だったのには驚いた。駅前だけなら名古屋よりも都会にみ える。
  《こだま468号》 は結局遅れを取り戻すことができず、9分遅れの11時54分に 東京 に着いた。

中央本線1(東京近郊) 多分1167Hと1227T


  東京 を11時53分発の青梅特快1109Hに乗るつもりだったが新幹線の遅れのため に乗れなくなってしまった。次の快速でも多分 立川 から先で乗る予定の547Mに間に合うと思うが、確認はしていない。とりあえず 、中央本線のホームまで行くことにする。
 どうせ1109Hには間に合わないのだ。それなのにただ中央本線のホームまで 行くのでは芸がない。と、いうわけで時間を計ってみることにした。スタートは新幹 線17番ホーム13号車 新大阪 よりの扉、ゴールは中央本線ホーム最後尾車両(1号車 )である。結果は3分53秒80、ちなみに私は走るのは遅いが歩くのは速い。普通 の人でも6分みておけば大丈夫だろう。
 ちょうど2番線に停まっていた快速に乗り込むと、すぐに発車した。乗車したの は1号車『クハ201−14』車内は思ったよりもすいている。私は中央本線は好き だが、 東中野八王子 に限って言えばキライである。この辺りは車窓いっぱいにいわゆる「ウサギ小屋」 がひろがるのであまりおもしろくないのだ。
 なにげなく外の景色を眺めていたが、なんとなく扉の開け閉めが慌ただしいよう な気がする。 阿佐ケ谷 で時間を計ってみると、扉が開き始めてから閉まり切るまで18秒95だった。も しかして1駅20秒停車?なんてせわしない所なのだろう、東京は。
  三鷹 で車掌がかわったが、 三鷹 では車掌だけではなく線路も複々線から複線へとかわる。 国分寺 で後続の中央特快1227T退避のためにしばらく停まる。このときに列車の正面 (真後ろ)を見てみると、左上の方に「67H」と書いてある。 東京 を発車したのはまだ11時台だったので、おそらくこの列車の列車番号は1167 Hだろう。 立川 へはこの1167Hよりも次の中央特快1227Tのほうが早く到着するので、私 は中央特快1227Tの1号車『クハ201−37』に乗り換えた。

中央本線2−1(中央東線1) 547M


  立川甲府 行547Mに乗り換える。やって来たのは青色とクリーム色の組み合わせのいわゆ るスカ色の115系だった。最後尾禁煙車の『クモハ115−325』に乗る。中央 本線のスカ色115系はいつ乗っても薄汚れている気がする。もちろんこの『クモハ 115−325』もだ。床にジュースかコーヒーをこぼしたような跡がある。ちゃん と掃除しているのだろうか。
 車内は汚いが車窓はきれいなのが中央本線。中央本線は 高尾 を過ぎると一気に山の中へと入って行く。 高尾 の次の 相模湖 までくると、もうそこは東京の延長ではなく山梨・長野の入り口という感じだ。ち なみに 相模湖 は神奈川県。
 ひなたに座ってしまったのでついうとうとと眠ってしまった。車窓のきれいな所 に限って眠くなるのはなぜだろう。547Mは 塩山 で特急待避のため4分ほど停車した。 塩山 では雪をかぶった富士山の頂上付近が、ほかの山の上に頭を出しているのが見えた 。いまは富士山だけが白いのでそれとわかるが、ほかの季節だと気づかないかもしれ ない。
  山梨市 付近では葉の落ちた葡萄の木がグロテスクな姿をみせていた。けっこうアートかも しれない。547Mは定刻どおりに 甲府 に到着した。

中央本線2−2 甲府


 甲府では1時間ほど時間があったので、武田神社を見てくることにした。駅の北 に出て、山梨大学のとおりを進み、その突き当たりが武田神社のはずだ。しかし、こ れが思った以上に遠い。約20分歩いてやっと山梨大学だ。武田神社まで行くと次の 列車に乗り遅れそうなので、あきらめて駅に戻ることにした。
 今日は国立大学の後期日程の試験日なので、山梨大学に受験にきたらしい高校生 たちが…なぜか男女のアベック(死語)で…この駅から大学までのとおりを歩いてい る。もし、私が岐阜大学に受かっていなければ、2年前の今日、旅行ではなく受験で ここに来ていたことだろう。私のときは山梨大学の後期日程は面接試験だけだったは ずだ。そのときは「面接には学生服で行くように」と指導されたのだが、今日、学生 服を来ている受験生は見当たらない。なぜだろう、面接ではなく学科試験になったの だろうか。
 そんなことを考えつつ歩いていると、大きく「けんしん」と書かれた看板が目に 留まった。武田信玄の本拠地で「けんしん(上杉謙信)」とはなかなかシュールだ。 この「けんしん」とは「山梨県信用組合」の略称らしい。ただのミステイクか、数百 年前の塩のお礼なのか、それとも私は深く考えすぎているのだろうか。とにかく気に なる物件だ。

中央本線2−3 (中央東線2) 441M


 南口のファミリーマートで食料を調達してから441Mに乗った。例によって最 後尾の禁煙車、車番は『クモハ115−318』、これもスカ色でやはり車内は薄汚 れている。
  竜王 を出て、 塩崎 の手前で短いトンネルをくぐり川を渡って、少し上り坂になって 塩崎 に着く。この辺りは右側に絵に描いたようなみごとな河岸段丘を見ることができる 。中央本線は段丘の上の方を通っているので対岸の様子がよくわかる。さっき通った トンネルもじつは段丘崖をくりぬいたものなのだ。
  新府 から 小淵沢 までは線路が大きくカーブしているところが多く、さっきまで左後ろに見えていた 富士山がいつの間にか右後ろに、右前にみえていた八ヶ岳がいつの間にか左前に、と 目まぐるしく景色がかわる。そのおかげで、左右どちらの座席にすわっていても八ヶ 岳と富士山を両方見ることができる。
 この日は天気がよかったため、八ヶ岳も富士山もとてもきれいに見えた。これこそ 中央(東)線の醍醐味だ。富士山がよく見えるのは 小淵沢 付近まで、ここから先の車窓の主役は完全に八ヶ岳となる。
 そろそろ外が暗くなりはじめてきた。八ヶ岳がその角度と色を微妙に変えながら そびえ立つのを、左に見ながら列車は走りつづけ、長野県最初の駅である 信濃境 、その名のとおり富士山の見える限界の 富士見 ……と進んでゆく。
 と、その 信濃境富士見 のあいだで、右側にかつて鉄道がとおっていたような鉄橋が見えた。昔の中央本線 だろうか。
  下諏訪 で列車行き違いのため6分停車する。この441Mは、 甲府 から 松本 まで1度も特急列車を待避することのないダイヤなので、長時間停車(といっても 10分に満たない)をするのはこの 下諏訪 だけだ。車内温度保持のためドアは半自動扱いになった。 《あずさ8号》 の通過後 、発車した。
  下諏訪 の次は 岡谷 、ここは1分停車のはずだが、なかなか発車しない。飯田線の接続列車が遅れてい るらしい。結局3分遅れで発車した441Mは 塩尻 から篠ノ井線に入り、 松本 には3分遅れで到着した。

中央本線3 (中央西線) 840M


  名古屋 行普通列車840Mはすでに5番線に入線していた。今日の840Mは前から4両 目の『クハ165−69』が紐でできた「本物の網棚」装備車だ。先頭車両の『クハ 165−176』の空いている座席に荷物を置いて駅前を見てくる。松本にくるのは ほぼ1年ぶりなのだが…あれっ、去年来たときはこんなところにコンビニなんてあっ たっけ?やはり1年たつと街のようすも少しかわるようだ。そのコンビニの場所をチ ェックしたあと、駅にもどった。
 改札口を通ろうとすると、駅員に呼び止められた。どうやら青春18きっぷの日 付がよく見えなかったらしい。今回のシーズンから青春18きっぷの様式変更にとも ない、日付記入欄が小さくなったからだろう。困ったことだ。
 840Mはなぜか定刻よりも1分遅れの18時13分に 松本 を発車した。まわりはだんだん暗くなってゆく。 塩尻 から再び中央本線となる。また、ここから先の 名古屋 までの中央本線はJR東海の管轄となる( 塩尻 はJR東日本)。 塩尻 の次の駅、 洗馬 を発車してすぐに車内改札があった。
  奈良井 のあたりから外の景色がほとんど見えなくなってきたので、音楽を聴きながら小説 を読むことにした。私は車窓を眺めることを鉄道旅行の楽しみとしているので、夜に なるとすることがなくなってしまう。一人旅のときはなおさらだ。そのため、旅行の ときはつねに時刻表以外の本とウォークマン(ラジオ付)をもって行くことにしてい る。
  上松 からは後ろ2両が回送扱い、つまり乗客の進入が禁止になる。4〜5分毎に駅に停 車し、たんたんと時間が経過して行く。
 そして20時11分、 中津川 に到着した。840Mはここに5分停車し、後ろ3両を切り離す。つまり、 松本 から 名古屋 まで走り通すのは前3両のみということだ。
  恵那《しなの30号》 を退避して840Mは 名古屋 を目指す。 釜戸 を20時45分に発車、 名古屋 まではあと1時間、 名古屋 から 釜戸 までは57.5kmなので、この間の表定速度は57.5km/hとなる。 多治見 の次の 古虎渓定光寺 の間のトンネルで岐阜と愛知の県境をこえて、最初の有人駅、 高蔵寺定光寺 は無人駅)からは完全に名古屋圏となり、乗客も増えてくる。
 庄内川(岐阜県内では土岐川)を渡ると名古屋市内最初の駅、 新守山 。この駅は貨物駅と隣り合っていて、JR貨物が管理している。この駅で切符を売 っているのもJR貨物の駅員(?)だ。専門用語で業務委託駅という。
  大曽根鶴舞千種金山 と停車して終点の 名古屋 には定刻どおりに到着した。あとは家に帰るだけである。


 名古屋  HLながら  大垣   372M  東京  451A
  /20:00 21:15/22:40 4:42/4:54

451A  品川  420B  田町  450B  新橋  325M
   5:04/5:25 5:29/5:41 5:45/5:49

325M  静岡   438M  熱海   こだま468   東京  1167H?
   9:09/9:31 10:48/11:06D 11:54D/11:58?

1167H  国分寺  1227T  立川    547M  甲府  441M
  12:39?/12:42 12:48/12:58 14:45/15:44

441M  松本    840M   名古屋
 17:41D/18:13D 21:45/

D:遅れ   ?:確認が不十分なところ


name:和田なお(仮名)
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