かかしは 心の中で 祈った。


カミサマ ボクハ ヨノナカヲ ミテミタイデス。

空の神様 風の神様… 田んぼの神様! だめか…。

ためしに… カエルの神様!

するとその時 ぼん!と カエルの神様があらわれた。

なんじゃなんじゃ? 世の中を見てみたいじゃと?

ほう… なるほど なるほど。

そんなにいいところでも ないんじゃがな…。

まぁ いいだろう そのかわり…

ここにはもう 帰れないかもしれんが よいかな?

かかしは 少し考えこんだ。

そして 遠くの空を 見ながら言った。


カミサマ ボクハヤッパリ

ヨノナカヲ ミテミタイデス。