バスを降りると そこは別世界だった。

人や車の多さに とまどいながら 

それでも かかしは目をらんらんと 輝かせて

次から次へと 不思議な世界を 見て回った。


パン屋に八百屋 本屋に花屋。

銀行や郵便局は 何をするところだろう?


米屋の前で 立ち止まる。

ナンダカ オチツクナァ…


信号は赤い色が止まれで

青い色が歩けか…。


かかしのいた田んぼとは 大違いだ。

地面が固くて ちょっと歩きにくいけど

そんなことは 気にしない 気にしない。


かかしの目に 列を作って歩く

子供たちがとまった。


ドコヘ イクノカナ…?