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ウッドデッキ(基礎の作成)


3階のベランダにウッドデッキを作るという特殊な事情があるために、基礎をあまり高くするわけにはいきません。基礎を高くすると、相対的にベランダの手すりが低くなってしまい、落ちそうな感じがしてちょっと危ないからです。いろいろ試してみたところ、今より15〜20cmぐらいは高くなっても手すりの高さは許容範囲ということがわかりました。しかし、天板と梁の材木の厚みだけでも38mmが2つで76mmもあるため、その下の基礎部分は10cm前後しか余裕はありません。
しかも、ベランダは排水のために、1mあたり10〜15mmぐらいのゆるい傾斜がついているのも大きな問題です。最初、その傾きを無視した状態でデッキ材を並べてみたのですが、3.5mで50mmの傾きはどうしても気になり、何とかして水平にしようといろいろ考えてみました。
結局、写真のようにいろいろな高さのレンガを買ってきて、その組み合わせで水平を合わせて、土台に使用することにしました。


いろいろな高さのレンガを買ってきて、水平を調整します。

買ってきたレンガの種類と高さは、半丁レンガ(30mm)、薄型レンガ(35mm)、やや薄めのレンガ(50mmと54mm)、普通のレンガ(60mm)です。他に、デッキの端材(38mm)という手もあります。

床の傾きは、実際には均一ではなく、しかも前後方向にも多少の凸凹があるため、結構苦労しました。そもそも、水平を見るために使いたいようなまっすぐなデッキ材が、10本に1本ぐらいしか無いですからね。

写真の範囲は縦横2440mm角で、左から60mm、65mm、70mm、78mm、85mmの高さです。前後方向にも多少の差があり、調整してあります。水平は、建物の構造物のラインと水平儀の両方で合わせました。


レンガを基礎にする木材に接着剤でくっつけます。

レンガの表面はデコボコなので、普通の接着剤ではうまく付かないかもしれないと思い、コンクリート・金属・木材用のセメダインPM165−Rを買ってきました。これだと凹凸が少しぐらいあっても大丈夫だし、屋外でも問題ないし、接着も強力です。

上下反対に置いてあるのが変に思われるかもしれませんが、デッキ材は完全には真っ直ぐではないため、正しい方向に置くと、浮いてしまう部分ができてしまいます。そうすると、接着剤がうまくくっ付かない可能性があるので、こんな風に置いてあるんです。

作ったのが2月なので、気温が低いと接着剤が硬くならないし、外は寒いこともあって、実は屋内の廊下で作業をして、丸2日たってから外に出しました。
レンガは本当によく付いています。


予定の位置に並べます。

梁の長さは2440mmで、梁と梁との間隔は約600mmです。実際には梁を1本減らして800mm間隔でも十分かと思いましたが、念のため5本にしました。

横方向には何も固定してありませんが、天板をつければ固定と同じことだから、基礎はこれでお終いです。要するに、ウッドデッキといっても、実は巨大なザラ板だということです。
手前の方のレンガが出ているのは、さらにこれを延長して大きくするつもりだからです。


低い位置から見るとレンガの種類がばらばらなことから、高さを合わせて水平を出すのに苦労したことがわかります。

レンガは、床には接着してありませんが、ちょっとぐらいの力では、横方向にはずれたりしませんでした。でも、マジックでレンガの位置をマーキングしておいた方がいいと思います。(子供が蹴飛ばして、ずれたりすると、ため息が出ますからね。)

この上に天板を張れば、とりあえず、部分的には完成となります。


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