院長のひとりごと(+お知らせ)

平成22年9月26日

10月1日よりインフルエンザワクチンの接種を開始します。今年のワクチンは新型インフルエンザとA香港型とB型の3種類の混合ワクチンです。このため昨年のように新型ワクチンと季節性ワクチンと別々に受ける必要はありません。また昨年の新型ワクチンのように優先順もなく、10月1日から全ての方が受けられます。

ただしワクチン接種料は本年度は名古屋市統一料金となり、1回目3600円、2回目2550円となります。(1回目を他の医療機関で受けた方は、2回目でも3600円となります。)名古屋市在住の65歳以上の方は従来通り1000円です。生活保護の方や市民税非課税の方は名古屋市の補助がありますので、無料で受けられます。(くわしくは受付にお尋ねください。)

ワクチンの接種回数は従来通り13歳未満の方は2回、13歳以上の方は原則1回となります。1歳未満の方は接種しても有効性に乏しいため、原則1歳以上の方が接種対象となります。妊娠されている方や授乳中の方も接種可能です。2回目の接種は1回目から1週間あければできますが、4週間程度あけた場合が一番効果が高いようです。

ワクチン接種は来年3月31日まで受けられますが、例年年明けからインフルエンザの流行が始まりますので、年内に接種されることをお勧めします。(期間内でもワクチンの在庫がなくなりしだい終了となります。)ワクチン接種後から効果がでるまで2〜4週間かかります。またワクチンの効果は約半年続きます。

平成22年7月4日

9月1日をもちまして開院10周年となります。これからもどうぞもよろしくお願いいたします。

名古屋市では6月からワンコイン検診を始めました。これは従来のがん検診の自己負担額を500円に統一してより受診しやすくしたものです。(70歳以上の方は従来通り自己負担無しです)特に胃がん検診は従来自己負担2700円でしたので、たいへん受診しやすくなっています。また今回新しく50歳以上の男性を対象に前立腺がん検診が始まりました。これは血液検査で前立腺癌のマーカーを調べる検査です。当院では胃がん検診、大腸がん検診、肺がん検診、前立腺がん検診を行なっています。この機会に是非がん検診を受けられてはいかがでしょうか?

また名古屋市では、従来任意接種であった予防接種に対し助成制度が始まります。まず8月からみずぼうそう、おたふくの予防接種に対して。そして10月からヒブワクチン、子宮頚がんワクチン、肺炎球菌ワクチンに対して助成が始まります。日本は諸外国に比べ予防接種後進国と言われてきましたが、ようやく制度が整ってきました。特に子宮頚がんワクチンは中学1,2年生を対象に全額助成されます。通常1回15,000円程の自己負担で3回受けなければならないので、対象にあたる方はこの機会に是非受けられることをお勧めします。各ワクチンとも助成を受けられる年令や助成額が決まっていますので、くわしくは受付に問い合わせてください。

昨年は行政の不手際もあって、新型インフルエンザワクチンの接種では大きな混乱がありました。今年度は新型インフルエンザも従来の季節性インフルエンザと合わせて一本化される予定です。ただ小児に対する接種量やワクチン価格に変更があるかもしれません。決まり次第またお知らせします。

平成21年5月17日

新型インフルエンザの国内での発生が確認され、感染の拡大が懸念されています。これまでの情報では新型インフルエンザの毒性は通常の季節性インフルエンザと同等程度といわれており、それほど心配することはないようです。ただ誰もが免疫がないため流行すると一気に広がる恐れがあります。

流行の拡大を防ぐため、以下のことをお願いします。

新型インフルエンザの流行している国から帰国されたり、国内で流行している地域に行かれた方で発熱、のどの痛み、咳などのインフルエンザ症状のある方は、直接来院せずにまず最寄りの保健所に電話をして指示をあおいでください。新型インフルエンザの疑いのある方は発熱外来のある病院へ行くよう指示がありますので、マスクをして自家用車等で公共交通機関を使用せずに受診してください。

新型インフルエンザ流行拡大を防ぐため、皆様の御協力をお願いいたします。

平成20年5月6日

4月の医療費改定から1ヶ月余りがたちました。今年度から新しく後期高齢者医療制度が開始され、多くの不満の声があがっています。政府は医療費のかかる高齢者を従来の保険制度から切り離して、新しい保険制度に移行しました。以前より自己負担が増えたり、少ない年金からの天引き等問題があがっています。今後自己負担分の増加や、かかりつけ医制を導入して今までのように自由にいろんな病院にかかることができなくなるようになるのではないかと危惧されています。高齢者の方の切り捨て医療にならないか、今後の推移に注意が必要です。

 一方嬉しいニュースとしては、4月から肝炎のインターフェロン治療に対し公的な医療費補助が開始されました。これはB型またはC型肝炎でインターフェロン治療を受ける方に1年間、自己負担の制限を設け(所得に応じて月1万円、3万円、5万円の3段階)それ以上かかった分は公的に補助されるものです。ウイルス肝炎撲滅に向けて、肝臓専門医を中心としてインターフェロン治療を推進していくことになりました。当院も愛知県から肝炎治療拠点医療機関に認定されました。今までインターフェロン治療を受けたくても、治療費が高くて二の足をふんでいた方もこの機会に是非受けられる事をお勧めします。

 特定健診に関しては、まだ正式にスタートしておらず6月以降になると思われます。ただ名古屋市の胃癌検診、大腸癌検診、肺癌検診は従来通り受けられますので、御希望の方は御連絡ください。また今まで年令指定のあったB型C型肝炎ウイルス検診が今年度に限り名古屋市在住の方は年令に関係なく無料で受けられます。今まで検査を受けられたことのない方はこの機会に是非受けられることをお勧めします。

 桜が散ったかと思ったらもう初夏の陽気です。これからだんだん暑い日が増えると思います。熱中症に注意してこまめに水分摂取をこころがけてください。

 

平成20年1月3日

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年は経鼻内視鏡導入もあり内視鏡検査の数が増え、早めの検査が御希望の方にもすぐにできずに御迷惑をおかけしたこともありました。大腸内視鏡検査の数も増えてきていますので、今年は午後の診察前にも内視鏡検査を増やしてなるべく御不便をおかけしないようにしたいと思います。

 4月から政府の施策で特定健診が始まります。これは40才以上の方を対象にメタボリックシンドロームの早期発見と指導を目的にした健診です。これにともない従来の名古屋市の成人病健診がなくなります。詳細はまだ決定していないので、決まりましたらご報告したいと思います。

 本年も初心を忘れず、患者さまに信頼される医療を心掛けたいと思います。日頃の健康管理で気になることがございましたら、お気軽に御相談ください。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

平成19年9月18日

 おかげさまで9月1日をもって、開院8周年となりました。今後ともよろしくお願いいたします。

 まだまだ残暑が厳しいですが、一時期の猛暑はすぎ朝晩はしのぎやすくなりました。夏ばてで体調をくずしやすい時期でもあります。体調管理には御注意ください。

 当院で経鼻内視鏡を導入して4ヶ月がたちました。口からの胃カメラより楽だという感想が多く、患者さまの評判も上々です。

 今ではほとんどの患者さまが経鼻内視鏡を御希望されます。検診でひっかかったんだけど胃カメラは恐くて、という患者さまも是非一度受けてみてください。思ったより楽だったーと思われますよ。

 経鼻内視鏡の良い点は、お話しながら検査ができることです。直接TV画面を見ながら、その場で説明しながら検査を受けていただきますので、良く納得していただけます。そこの部分はどうなの?と質問していただくこともできます。鎮静剤も不要なので、検査が終わってすぐのお仕事にも支障ありません。御高齢の方でも安心して受けていただけます。

 例年どおりインフルエンザワクチンの接種を10月15日から開始する予定です。昨年は特効薬のタミフルが副作用の問題で、10代の方の使用ができなくなりました。インフルエンザにかからないよう予防するのが、一番大切です。ちょうど受験の時期にも重なりますので、インフルエンザワクチンの接種をお勧めします。御希望の方は受付まで御連絡ください。

 

平成19年4月30日

 新緑の清清しい季節になりました。1年で一番すごしやすい季節ですね。

 今年はインフルエンザの流行が例年より遅い2月ころから始まりだらだらと最近まで続いていましたが、ようやく落ち着いてきたようです。流行のさなかにインフルエンザ治療薬のタミフルが異常行動を引き起こすのではないかと問題になり、厚生労働省が10代の患者さまへの投与を控えるよう通達をだし御心配された方も多かったと思います。今のところは異常行動がインフルエンザそのものによるのか、タミフルによるものかはっきりした結論はでていません。ひとつ言える事はタミフルを飲まなくてもほとんどの場合はインフルエンザは自然に治るということです。タミフルがなかったころは対症的に解熱剤等を飲んで2〜3日寝て治していたわけです。実際欧米では現在も基本的にはそういう治療で日本のようにタミフルを誰にでも使用している国はあまりないようです。ただインフルエンザ脳症を起こす危険のある乳幼児や、肺炎を合併しやすい高齢者などリスクのある場合はタミフルはインフルエンザを速やかに改善させる良い薬だと思います。

 さてトップページでも御紹介していますように、当院でも連休明けから経鼻内視鏡検査を導入します。いわゆる鼻を通して入れる細い胃カメラです。技術の進歩は素晴らしいもので、この経鼻内視鏡は従来の半分の5mm程度の太さしかありません。ですから鼻を通して入れることができるわけです。

 ではなぜ鼻から入れると楽なのでしょう。従来の胃カメラでは入れる時にどうしてものどの奥にあたるため、のどの麻酔をしても咽頭反射が起こってしまうことがあります。この咽頭反射というのはのどの奥に指をつっこんだ時に起きるオエッとした感覚です。ですから検査中吐き気がでたりげっぷがでたりして2度とやりたくないと思われた方もいらっしゃると思います。鼻から内視鏡を入れるとのどの奥を刺激しないため咽頭反射がおきにくく検査が楽に受けられるのです。鎮痙剤や鎮静剤の注射も必要ありませんので、より安全に検査を受けていただけますし、検査中普通に会話ができますので術者と話しながら検査できます。

 ただ、もちろん鼻に麻酔をしますが、多少鼻の違和感があり数%の方で鼻血がでる場合があります。またもともと鼻の通りが悪くて狭い方は挿入できない場合があります。また内視鏡が細い分胃液の吸引等に従来より時間がかかる場合があります。

 当院では従来の口からの内視鏡検査ももちろん行なっていますが、経鼻内視鏡検査を御希望される方は御相談ください。

平成19年1月8日

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 早いもので開院して7年目となりました。ともすれば単調な毎日になりがちですが、初心を忘れず患者様の立場にたった医療を心掛けていきたいと思います。

 昨年末はノロウイルスによる感染性胃腸炎が大流行しました。                                  年があけてかなり落ち着いてきましたが、まだちらほらと患者様を見受けます。連日マスコミでも報道され、最近でてきた新種のウイルスかと思われたかたもいらっしゃるかもしれませんが、もともと生がきにあたってお腹をこわすのはこのウイルスが原因で小型球型ウイルスとして知られていました。一昨年老人施設で流行して死者がでたことから一躍脚光をあびていますが、通常2〜3日の嘔吐下痢で自然におさまってしまいます。ただ高齢者や乳幼児など脱水を起こしやすい場合は十分な水分補給が必要です。今回の流行は生がきからの感染よりも人から人への感染が主な流行でしたので、従来のウイルスとは少しタイプが違うのかもしれません。ウイルスといえばそろそろインフルエンザの流行る時期になりました。毎年この時期になると今年はどれくらい流行するのか気になります。ノロウイルスと違ってインフルエンザには治療薬がありますが、ワクチン接種やうがい手洗いによる予防が重要です。

 メタボリックシンドロームという言葉も流行語に選ばれるほど浸透してきました。                         メタボリックシンドロームとはウエストが男性の方は85センチ、女性の方は90センチ以上で、これに加えて中性脂肪が150以上、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が40以下、血圧が130/85以上、空腹時の血糖値が110以上、のうち2つ以上があてはまる場合をいいます。メタボリックシンドロームの方は動脈硬化をおこす可能性が高く将来脳硬塞や心筋梗塞といった病気になる危険があります。男性のウエスト85cmというのは結構当てはまる方が多いのではないですか?私もひとごとではなくメタボリックシンドローム予備軍だなあと出てきたお腹を見て思っています。しかしこれでは患者様に指導する立場として恥ずかしいので、今年は体重を落としてお腹の脂肪を減らすよう努力したいと思います。メタボリックシンドローム対策としてはやはり基本は食事と運動です。野菜中心の食事で動物性脂肪を減らし、毎日適度な有酸素運動を行ない余分なカロリーを消費することが大切です。しかし言うは易く行うは難しです。三日坊主にならないよう生活習慣を改善することが必要です。それでも良くならない場合は薬物治療が必要になってきます。御心配な方は遠慮なく御相談ください。

 さて2007年はどういう年になるでしょうか。いざなぎ超えの景気回復といわれてもピンとこない状況です。格差社会やいじめ問題、医療崩壊の問題などいろいろ課題が多い年だと思いますが、皆様には幸多き1年でありますようお祈りいたします。

平成18年4月2日

 桜が開花したかと思えば、真冬のような寒い日もありましたが、着実に春はやってきています。新しい年度になって新生活に胸をふくらませている方も多いと思います。医療界では2年に1回の診療報酬改定の時です。今回は小泉改革のの一環として3%以上の診療報酬引き下げと、今までにない厳しい改定となりました。

 4月から変わった事のひとつに、はしかと風疹の単独の予防接種が中止となり、MRワクチンとして一本化され、1才から2才未満の間とと小学校入学前の1年間の2回接種に変更となりました。今まではしかか風疹のいずれかの予防接種を受けている方はこのMRワクチンの接種を受けられませんので御注意ください。今後はしかと風疹の単独予防接種は任意接種となりますが、今年度中(平成19年3月31日まで)は救済措置として2才未満の方にははしかと風疹の単独予防接種に公費の援助が受けられます。日本脳炎ワクチン再開のめどはたっていません。

 さらに4月から患者さまが御希望の場合、ジェネリック医薬品を選べることになりました。ジェネリック医薬品とは先発薬品の特許がきれたあと、他の製薬メーカーで製造された同じ成分で同じ効果を持つ薬(後発品)のことです。臨床試験などの開発費がかからないぶん先発品より安くなっています。ジェネリック医薬品を御希望の方はお伝えください。ただ新薬やすべての薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。またジェネリック医薬品にも多種類ありすべてのジェネリック薬品の品質や効果が一定ではないようです。

 

 

平成18年1月7日

 少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。年末にPCが故障してしまい、更新が遅くなってしまいました。今年は日本各地で記録的な大雪となる寒い年明けとなりましたが、いかがおすごしでしょうか?当院もおかげさまで開院6年目となりました。初心を忘れず、患者さまおひとりおひとりに満足いただける医療サービスを提供できるようがんばりたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。

 昨年末に当院でもインフルエンザの患者さまが1名ありました。年明けてからは3名ほどありました。いずれもA型インフルエンザです。まだ昨年のような大流行ではありませんが、流行期にはいってきたようです。この時期なるべく人込みをさけ、外出後は手洗い、うがいをこころがけてください。新型インフルエンザの世界的な流行が懸念されていますが、今のところ人から人への感染の報告はないようです。

 さて今年はトリノ冬期オリンピックがあります。名古屋市出身の安藤選手の出場するフィギュアスケートなど、今から楽しみです。今年は皆様にとってどういう年になるでしょうか。いずれにしてもまず健康が第一です。からだのことで御心配なことがありましたら、いつでも御相談にいらしてください。

平成17年9月1日

 おかげさまで開院5周年となりました。これからもよろしくお願いいたします。6年目に入った今月より、当院では電子カルテを導入する予定です。医療の世界でもIT化が進んでいます。電子カルテを導入することにより、よりきめ細かく患者様の病歴を管理することができます。電子カルテにするとコンピューターばかり見て話を聞かない医者が多いと言われがちですが、もちろん今までどおり患者様の話をじっくり聞きますので御安心ください。

 さて今回の話題はウエストです。あなたのウエストは何センチですか?男性の方は85センチ、女性の方は90センチ以上は要注意です。これ以上の方は内臓に脂肪がたまっている、内臓肥満の可能性があります。これに加えて中性脂肪が150以上、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が40以下。血圧が130/85以上。空腹時の血糖値が110以上。これらのうち2つ以上があてはまる場合メタボリックシンドロームという病態にあてはまります。メタボリックシンドローム?って何やらむずかしそうな名前ですが、要するに今まで成人病、生活習慣病とよばれていたもので、これらを放っておくと動脈硬化が進んで、将来心筋梗塞などを起こす危険が高い状態です。上記にあてはまる方は今のうちに生活習慣を改善し、将来おこりうる悲劇を未然に防ぐ必要があります。ご心配の方は一度クリニックにいらしてください。

 総選挙がスタートしました。郵政民営化ばかりに焦点が当てられていますが、もっと医療や福祉の問題にも目を向けて欲しいと思います。投票日まで各候補の声をよく聞いてみたいと思います。

 なかなかホームページが更新できずに、申し訳ありません。先日もある患者さまから早く更新するよう催促されてしまいました。こんなページでも目にとめていただけるのだとありがたく思います。なるべくこまめに更新するよう心掛けますので、これからもよろしくお願いいたします。

平成17年4月17日

 まだまだ寒いと思っていたら、あっという間に桜も散って新緑の爽やかな季節になりました。しかし相変わらず花粉は多く、花粉症の方にはつらい日が続きますね。今年はインフルエンザの流行が例年よりも遅く2月に入ってからでした。しかもB型が先に流行し、ワクチンを射ったにもかかわらずかかった方が多くみえました。現在はほぼ流行はおさまっていますが、まだA型にかかっている方がちらほらみえます。患者さんの多さといい、流行の期間といい、例年とは違ったインフルエンザの流行でした。

 インフルエンザの診断キットや、特効薬の開発によりインフルエンザの治療も様変わりしました。以前は症状からインフルエンザの診断をつけ、治療も解熱剤等の対症療法が主体でした。現在は診断用キットで確定診断をつけ、早めに抗ウイルス剤のタミフルを投与することにより治療期間も短くなり、安心して治療ができるようになりました。しかし今年は流行の多さに、終盤には診断用キットが品切れとなりご迷惑をおかけしました。ここ数年はインフルエンザワクチンが不足したり、タミフルが不足したりと何かと苦労することが多いです。もし新型ウイルスが流行したらと思うとゾッとします。

 さて愛地球博が開催され1ヶ月近くがたちましたが、皆さんはもう行かれましたか?地元の開催でもあり私も是非行こうと思っていますが、パビリオンの予約はなかなか取れないし、いつ行こうかと迷っています。患者さんの中には全期間入場券を買われて、もう4回も行かれた人もみえました。人気のパビリオンだけでなく、いろいろ見どころは多いようですね。

 4月1日より個人情報保護法が施行されました。当然のことながら、当院では診療上知り得た患者さまの個人情報は、診療以外に利用することはありませんし、また外部に漏らすことはありませんので御安心ください。

平成17年1月16日

 今年は例年に比べ、年が明けてからもインフルエンザの流行はなく、静かな年明けでしたが、ここにきて当院でも先週B型インフルエンザの方が2名受診されました。通常A型の方が先に流行することが多いのですが、今年は少し様子が違うようです。これから受験シーズンに突入する時期ですので、流行が心配です。かわりに嘔吐、下痢といった感染性胃腸炎いわゆる胃腸かぜが流行っています。いま話題になっているノロウイルスを始めとするウイルス性の胃腸炎です。抵抗力の落ちた高齢者の方の間で流行して、亡くなられた方もあり問題になっていますが、通常は脱水さえ気をつけていれば、2〜3日で治ります。下痢と一緒にウイルスが体外に排せつされれば、自然に治りますので水分補給をしっかりして安静にしていることが大事です。手についたウイルスが口から入りうつることがありますので、手洗いはしっかりすることが大切です。

平成16年12月31日

 早いもので今年も残すところあと1日となりました。おかげさまで今年も無事終えることができました。皆様にとってこの1年はいかがでしたでしょうか。

 今年は猛暑、台風、地震と自然の脅威を見せつけられた年でした。国外でも、つい先日スマトラ島沖地震による津波で日本人を含め多数の方が亡くなられました。犠牲になられた方の御冥福をお祈りするとともに、心配される東海大地震に対して日頃から準備をしておく必要を痛感しました。

 つらいニュースばかりではなく、アテネオリンピックでの東海地方出身の選手の活躍や、ドランゴズのセリーグ優勝、イチローの活躍などは深い感動を与えてくれました。来年は中部新国際空港の開港や、愛地球博の開催と引き続きご当地が元気です。当院もこの元気にあやかって、来年もがんばりたいと思います。

 さて医療界の年末のニュースとして、混合診療解禁問題が話題になりました。小泉首相は年内に混合診療解禁を目指していた模様ですが、医師会は600万人の署名を集めてこれに反対し、年内の解禁は見送られました。(当院でも署名に御協力いただいた方ありがとうございました。)この混合診療解禁とはいったいどういうことで、なぜ医師会はこれに反対したのでしょうか。

 通常皆さんが病気になられて病院や診療所にかかられる場合は、保険証を持ってかかられます。そして医療費は一定の自己負担分以外は国民健康保険や社会保険などから支払われます。これが保険診療です。一方美容外科など保険が効かない治療は自費診療となります。現在この保険診療と自費診療を同時に行なう事(混合診療)は禁止されています。例えば癌で入院中の患者さんが、日本ではまだ保険で認められていないが、海外ですでに使用されている効果のある抗癌剤を自費でもいいから使いたいと思った場合、この抗癌剤以外の治療費や入院費もすべて自費にしないと認められません。これでは膨大なお金がかかってしまいます。このため混合診療を認めて、こうした不都合をなくそうということになったのです。

 ここまで聞くと、良いことじゃないか、なぜ医師会は反対するのかと思われるかもしれません。しかし政府の狙いはその先にあるのです。高齢化社会にともない医療費は増大し、各保険組合の財政はひっ迫しています。小泉内閣になり自己負担が引き上げられたことも記憶に新しいですが、それでも追い付かないために、混合診療を解禁することによって、自費診療分を増やし、保険診療で支払う医療費の分を少なくしようとしているのです。つまり現在は保険で認められている治療を将来的に縮小しようとしているのです。

 例えば風邪などの比較的軽い病気は保険が効かなくなるかもしれません。あるいはもしあなたが胆石の手術を受けて入院したとします。手術の次の日傷の痛みでナースコールを押しました。今なら看護師さんが飛んで来て、痛みに応じた処置をしてくれるでしょう。ところが将来『この胆石の手術では、痛み止めの使用は保険では認められません。自費でよければ良く効くAという痛み止めは10,000円で、その次のやや弱いBという痛み止めは5,000円、Cは1,000円ですが利き目はは弱いです。』と言われたらあなたはどうしますか?これではお金に余裕のある人がより充実した医療を受けられるということになりかねません。日本が世界に誇れる皆保険制度が崩れる危機にあるのです。

 日本のような皆保険制度のないアメリカでは、すでにこういった事態になっています。裕福な人は民間の高い医療保険に加入して、十分な医療を受けられますが、そうでない人は受けるべき治療も受けられずにいるのです。(このあたりの事情は『ジョンQ』という映画によく描かれています。デンゼル ワシントン演じる主人公が自分の入っている医療保険では息子の心臓病の手術が受けられないと知って、病院に人質をとってたてこもるという話です。)自費診療が増えればそれをカバーする民間の医療保険が市場を拡げるでしょう。この何兆円とも言われる市場を不況の生保業界が狙っているのです。こういった事情で、混合診療解禁に医師会は反対しているのです。先に述べた抗癌剤の問題は、効果のはっきりしている薬剤は速やかに保険で使用できるようにすること、あるいは特別に使用を許可することで解決を計っていきます。皆さんもこの混合診療問題について一度考えてみてください。

 今年の猛暑の影響で、来春のスギ花粉の飛散は大量で昨年の10倍以上とも言われています。すでに飛散の始まった地域もあるようです。花粉症の方には受難の年になりそうですが、早めに抗アレルギー剤を飲むと症状を押さえられると言われています。1月半ばから飲んだ方が良さそうです。

 来年が皆様にとって良い年でありますようにお祈り申し上げます。来年もよろしくお願いいたします。

 

平成16年9日1日

 おかげさまで開院4周年を迎えることができました。長いようで短い4年でした。これからもよろしくお願いいたします。

 暑かった夏も過ぎようとしています。今年は記録的な猛暑でした。体温より気温の方が高い日もあって、体調を崩された方も多かったのではないでしょうか。冷たい物を飲み過ぎておなかをこわしたり、冷房の効きすぎた職場でかぜをひいたりといった方もみえました。しかし寝苦しい夜もともそろそろお別れです。四季のある日本に生まれて良かったと思います。

 熱いといえば、熱戦のくりひろげられたアテネオリンピックも閉幕しました。今回は過去最高のメダルラッシュに日本中が湧きました。時差の関係もあり深夜の競技中継も多かったため、寝不足ですという患者さんも多くみえました。何がここまで人々を引きつけたのでしょうか。やはり4年に一度の大舞台に、自分の力をすべて出しきり全身全霊で勝負に臨む選手たちの姿に感動するのではないでしょうか。勝者にも敗者にも等しく感銘を受けました。スポーツの持つ魅力にあらためて引付けられた2週間でした。

 今年の夏は台風の当たり年でもありました。豪雨の被害にあった新潟、福井の方々には心よりお見舞い申し上げます。天災は忘れたころにやってくると言います。病気も同じことが言えます。病気とは無縁と思っていても、ある日突然病に倒れることもまれではありません。本人ばかりか家族の方にも大きな心配や負担をかけることになります。そうなる前に普段から健康状態のチェックが必要です。会社の健診などが受けられない方も、40才以上の方は名古屋市の健診が受けられます。年に1度は健診を受けるようにしましょう。誕生月に受けるように決めておくと忘れずにすみますよ。当院でも行なっておりますので、ご希望の方はご連絡ください。

平成16年3月16日

 暖かい日が続き、春の息吹きが感じられるこのごろとなりました。インフルエンザも流行のピークをすぎ、スギ花粉の飛びはじめる季節となりましたが、今年は昨年の夏が涼しかった影響で例年よりスギの花粉の量が少なく、花粉症の方には比較的すごしやすい春になりそうです。

 昨年末はインフルエンザワクチンの不足が問題になりましたが、幸い昨冬ほどはインフルエンザの流行はなく、治療薬も十分であったので大きな混乱はありませんでした。心配されたSARSの流行もなく、医療機関としては、無事冬を乗り切ったという思いです。ただBSEや、鯉ヘルペス、鳥インフルエンザなど家畜に流行する感染症が問題になっています。とくに鳥インフルエンザは、ベトナムで人に感染して死亡例がでたため、心配されている方も多いと思います。今のところ人から人への感染は無い様ですので、あまり神経質になる必要はないと思いますが、ウイルスが変異して、人から人への感染力を持つようになると、大流行する恐れがあるので、注意深く事態の推移を見る必要があります。

 プロ野球のオープン戦も始まり、開幕も近づいてきました。今年のわがドラゴンズは、どうでしょうか?ここにきて岩瀬の骨折というショックなニュースも入ってきましたが、落合新監督のもと日本一目指して、がんばってほしいものです。アテネオリンピックも楽しみです。最近めっきり運動不足の私ですが、観るだけではなく、自分も少し運動しなくてはと思う今日この頃です。

平成15年12月14日

 今年は暖かい11月でしたが、いよいよ冬本番で寒い日が多くなってきました。かぜをひかれて来院される患者さまも増えてきました。とくに下痢、嘔吐をおこす胃腸かぜの方が目立ちます。手洗い、うがいはこまめにしましょう。かぜをすぐ治す特効薬や注射はありません。なかなか忙しくて休めない方が多いと思いますが、体調がおかしいなと思ったら、早めに十分の休養をとることが大切です。当院では待合での感染をなるべく防ぐため、ウイルスを除去できる空気清浄器を待合室に設置しました。

 インフルエンザワクチンが全国的に不足しています。現在新しいワクチンは入手できない状態です。今年はSARSの影響もあり、ワクチン接種を希望される方が多く、当院も昨年の7割増のワクチンを用意しましたが、現在予約はほぼ満杯状態で新たにご希望される方には申し訳ありませんがお断りしている状態です。厚生労働省は昨年の4割増のワクチンを用意しており、十分足りるはずだと言っていますが、いったい残りのワクチンはどこへいってしまったのでしょうか。今年始めのインフルエンザ流行期にはインフルエンザの治療薬や検査キットが不足して問題になりましたが、今回はワクチン不足で再びみなさまに御迷惑をおかけしています。行政ももっときちんと対応策をとっていただきたいと思います。尚当院でのワクチン接種は年内で終了の予定ですので、2回目の接種がお済みでない方は早めに予約をお願いします。(インフルエンザワクチンがSARSにも効果があると誤った認識をされている方が一部みえますが、あくまでインフルエンザに対してしか効果はありません。インフルエンザとSARSの初期症状が似ているため、両者を区別する意味でワクチン接種が奨励されているのです。)

 自衛隊のイラク派遣がいよいよ本決まりとなりました。日本が国際社会ではたすべき役割やアメリカとの関係を考えるとやむを得ないことかもしれませんが、是非ひとりの犠牲者もだすことなく無事に帰ってきていただきたいと思います。

 『専門医が選んだ安心できるホームドクター (愛知県版)』(ライフ企画)に当院も推薦されました。これからも信頼できるホームドクターを目指してがんばりたいと思います。

 

平成15年9月14日

 残暑が厳しい毎日が続いていますが、みなさまいかがおすごしでしょうか。今年はお盆明けから本格的な夏になったような感じです。夏バテで体調を崩される方もみえます。特に御年配の方は水分摂取をこころがけてください。

 9月1日をもちまして、開院満3周年となりました。少しずつ地域の皆様にもクリニックの存在を知っていただけるようになったかなと感じています。これからも微力ながら地域の皆様に貢献できるようにがんばりますので、よろしくお願いいたします。

 シンガポールでSARS可能性患者が久しぶりに報告されました。今年の冬はSARSの流行が懸念されています。昨年はインフルエンザも流行しました。SARSとインフルエンザの初期症状は似ています。しかしインフルエンザはワクチンで予防が可能です。今年もインフルエンザワクチンの予約を開始しました。くわしはこちらへ。

平成15年5月4日

 新緑のすがすがしい季節になりました。一年でいちばんすごしやすい季節です。ただし、4月から新生活がはじまった方は、疲れが出てくる時期ですし、まだ朝晩涼しい日もあり風邪をひきやすいですので、体調管理には十分御注意ください。

 おかげさまで、当HPのアクセス数も20,000件を越えました。これからもよろしくお願いいたします。

 さて巷では、重症急性呼吸器症候群(SARS)が問題になっています。現時点ではまだ日本にSARSと確定された患者はいません。(可能性例2例もSARSではないと確定しました。)今後発生する可能性はありますが、その場合パニックにならないことが大切です。熱と咳が出て、SARSではないかと心配されて来院される方がみえますが、10日以内に中国、香港といった流行地に行ったり、SARSと疑われている人に接触していなければ心配ありません。SARSが恐いのは1)感染力が強い(感染経路が明らかで無いところもある)2)死亡率が高い(1割近いとも言われている)3)有効な治療法がない(ステロイドと一部の抗ウイルス剤が効果ありの報告がある)ことだと思います。有効な治療法がまだない現在、いかに感染の拡大を防ぐかが大切になってきます。ハノイが成功したように最初に患者が発生したときに周囲への感染拡大を防げれば、日本では流行しないのではと思います。

 4月からサラリーマン本人の方も医療費の3割負担が始まりました。医療費に関してはわかりにくいことが多いと思います。例えば◯◯の血液検査はおいくらですか?と聞かれることがありますが、検査自体の価格の他に採血料、判断料といった料金が加わり、その月で何回目かの検査によっても価格が変わり、その他に診察料等も含め、それらに自己負担分の利率をかけて最終的に値段が決まりますので、即答できない場合があります。保険で行なわれる診療はすべて◯点と決められており、1点=10円で計算します。医療費はほぼ2年毎に改定され、点数表(つまり医療の価格表)は1冊の分厚い辞書ほどにもなりとても覚えきれるものではありません。我々にとってもこのように複雑な医療費は、一般の方にしてみればもっとわかりにくいことと思います。当院では、診療行為に応じた領収書を発行しておりますが、内容に関しておわかりにくいことがありましたら、遠慮なくご質問ください。

 名古屋市の財政上の理由から、4月より名古屋市の健診事業の内容が一部変更になりました。従来35才以上の方が無料で受けられた一般成人病健診が40才以上に引き上げられ、さらに自己負担が1,000円かかることになりました。また40才、50才の節目に受けられるなごやか健診では、従来無料で胃がん、大腸がん健診が同時に受けられましたが、それぞれ2,900円、500円の自己負担がかかるようになりました。また60才時に受けられた肺がん健診が廃止になりました。不況の影響がこういうところまで及んできていますが、こういう時代だからこそ健康が大切です。年に1回は健診を受けられて、体調管理されることをお勧めします。

 

平成15年1月1日

 新年あけましておめでとうございます。

 あいかわらずの不景気で、明るい話題の少ない新年ですが、みなさまはいかがおすごしでしょうか。無理をしてからだを壊したり、ストレスで胃腸の調子を崩したりする方が増えていますが、こういう厳しい時代でこそ、健康であることが第一です。がんばりすぎて病気になる前に、適度に休息をとったり、気分転換を計ることが大切です。

 とくに胃の動きは自律神経でバランスをとられていますが、ストレスなどでそのバランスが崩れると、胃の動きが弱って少し食べただけで胃がはってむかむかしたり、逆に胃の動きが強くなってきりきり痛んだりします。心配になって胃カメラを受けても、異常なしと言われた方はいませんか?こういった場合は機能性胃腸障害といって、最近当院にかかられる患者さまにも多く見られます。大腸の場合も、下痢や便秘をくり返す過敏性腸症候群(くわしくはこちら)の方も増えています。ストレスの多い現代に特徴的な現代病と言えるかもしれません。

 さて本日の新聞に、名大病院の内科が、「第一内科」「第二内科」といった番号制を廃止し、「消化器」「循環器」などの臓器別の内科に移行すると報じられていました。私の母校の名市大病院でも、すでに外来は臓器別に移行しています。ようやく患者さまにもわかりやすい外来になりつつあります。医療の世界でも、徐々に構造改革が進んでいます。「白い巨塔」と呼ばれ、一般の方からすれば密室的でわかりにくいと思われがちな、教授を頂点とする医局講座制が改善され、情報公開が進めば、医療に対する不信も少しはやわらぐのではないでしょうか。

 最近人気の「ブラックジャックによろしく」というコミックには、研修医の視点から現代医療のかかえている問題が鋭く描かれています。とくに薄給で過酷な労働を強いられる研修医が国会でも問題になりました。従来は医学部卒業後、出身大学に残って専門的な研修をするのが普通でしたが、2004年度より、臨床研修病院等で卒業後2年間主要な科をひととおり研修することが義務づけられます。これにともないアルバイトをしなくても生活できる程度の報酬も保証されることになっています。つまり将来何科の医者になるにせよ、卒業後2年間は、内科や外科や小児科などで診療の基本を学ぶことになります。非常に良いことだと思いますが、病院側が忙しい診療の合間をぬってきちんと研修医に指導するシステムを確立していくことが大切だと思います。

 お正月にカプセル型内視鏡のテレビコマーシャルをごらんになった方もみえるのではないでしょうか。将来はカプセルを飲むだけで、苦痛のない内視鏡検査が現実のものになるかもしれません。医療の世界も常に進歩しています。とくに現在はインターネット等で最新の情報が誰でもすぐ手に入る時代です。時には患者さまから、知らない情報を教えていただいたりすることもあります。そういう時は自分の不勉強を恥じるのですが、今年はそういったことがないようにしたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

平成14年9月1日

 おかげさまで、本日をもちまして開院2周年となりました。長いようであっという間の2年間でした。まだまだいたらない点が多々あると思いますが、これからも皆様に信頼されるクリニックを目指していきますので、よろしくお願いいたします。

 9月になってもまだまだきびしい残暑が続いています。今年の夏は特に暑かったですね。毎日寝苦しい夜が続いて、体調を崩されたかたも多いのではないでしょうか。私が子供のころはクーラーなどありませんでしたが、こんなに暑く感じたことはなかったような気がします。これも地球温暖化、ヒートアイランド現象といったことによるものでしょうか。地球も確実に病んできています。

 さてみなさん、ITなど略語ばやりの世の中ですが、EBMという言葉をお聞きになったことはありますか?医学界では数年前から、このEBMといういう言葉が流行って(?)います。これはEvidence Based Medicineの略で、日本語になおすと“科学的根拠に基づいた医療”ということになります。これはどういうことかというと、今までは経験的に良いと思われていた治療が、ほんとうに効果があるのかどうか、きちんとした科学的なデータを基にして治療を行おうという考えです。現在こういった考えに基づいて、従来の治療が見直されてきています。また各学会が、主な病気に対する治療のガイドラインを作成しています。当院でもこういった最新の情報を基に、患者さまに最適な医療を行える様にしていきます。

 ところで困るのは、こういったきちんとした情報が手にはいらない場合です。例えば「◯◯さんから肝臓にきくからといって、この△△をもらったんですけど飲んでいいですか?」といったご質問です。一般に民間で売られている健康食品などは、その効果や副作用などのきちんとしたデータが手に入らないことが多いので、責任もったお答えができません。ただ少し前に問題になった、中国製やせ薬のように思わぬ副作用などがでる場合もありますので、むやみに変な薬には手を出さないほうが賢明です。

 暑い暑いと言いながらも、今年もインフルエンザワクチンの予約を開始しました。くわしくはこちらへ。またお問い合わせの多かった肺炎球菌ワクチンも開始しました。くわしくはこちらへ。

 

平成14年4月28日

 今年の春は早く訪れて、初夏の陽気となりました。新しい生活をスタートさせた皆様、慣れない環境で体調を崩しやすい時でもありますがいかがお過ごしですか。当院のある名東区は場所がら転勤族の方が多く、せっかくお知り合いになれたのに転勤されて寂しい思いをすることの多い季節でもあります。そのかわりまた新しい方との出会いもあります。以前どこどこでこういう治療を受けていました、と紹介状を持ってみえた方に当院でもご満足いただけるよう、しっかりやらなければと思う毎日です。

 さて4月より診療報酬の改定があり、初のマイナス改定ということで医療機関にとっては痛手です。また10月からは老人医療の1割負担が始まり、サラリーマン本人の3割負担も平成15年度から開始される予定で患者さまの負担も増えていきます。いかにコストをおさえて質の良い医療を提供できるかに当院も取り組んでいきます。

 本年度より成人一般健康診断に加えて、40歳、45歳、、、、70歳まで5歳ごとの節目の年令の方、または40歳以上で過去に輸血を受けたことのある方や肝機能異常を指摘されたことのある方はC型肝炎、B型肝炎ウイルスの検査が受けられます(自己負担1000円)。該当される方は是非一度受けてください。肝癌撲滅に向けてはまずC型・B型肝炎の方の拾いあげが大切です。自覚症状のない慢性肝炎の時期に治療が必要です。C型肝炎の治療にも新しくインターフェロンとリバビリンの併用療法やコンセサスインターフェロンも登場し、日々進歩しています。(くわしくはC型肝炎の項参考)ご不明な方やご心配の方は一度ご相談ください。

平成14年1月21日

 みなさま少し遅いですが、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。このたび“院長のひとりごと”のコ-ナ-を作りました。日常の診療で感じたことやぐちなど、不定期に載せたいと思っています。

 さて昨年は世界的にはアメリカの同時多発テロやアフガン空爆、国内では池田小学校での痛ましい事件やBSE(いわゆる狂牛病)問題、長引く不況などつらく悲しい話題が多かったのですが、今年はどうでしょう。スポ-ツ界ではソルトレ-ク冬期オリンピックやサッカ-のワ-ルドカップ日韓共催などビックなイベントがあり、明るい話題が増えそうです。当院の昨年のニュ-スというとやはり、ぴ-かんテレビ出演でしょうか。初めてのテレビ出演ということで、緊張しまくり何が何だかわからないうちに終わってしまったという感じでした。あとでビデオを見ると恥ずかしくて穴があったら入りたい気分でしたが、今から思うと良い体験ができたと思います。その他月刊kellyの取材を受けたりと、なぜかマスコミに縁があった1年でした。開院して1年がたち、少しずつ要領がつかめてきました。今年は飛躍の年にしたいと思っています。

 寒い日が続き、かぜをひかれる方も増えてきました。愛知県もインフルエンザの流行期にはいったと先日宣言されました。昨年はインフルエンザの流行は小規模でしたが、今年は昨年よりは流行するのではないかと言われています。インフルエンザのワクチンを接種された方もされてない方も、なるべくひとごみを避けて、外出から帰ったら手洗いとうがいを忘れずに。

 インフルエンザに関しては、昨年から発症48時間以内に服用すると、症状の進行が抑えられる薬が保険適用になりました。ただ一般のかぜに対する特効薬はありません。かぜのひきはじめに無理をせず十分休養をとることが、早く治すこつです。よく“早く治したいので、良く効く注射をうってください”とか、“栄養剤の点滴をしてください。”と言われる方がみえますが、かぜに効く(つまり根本的にかぜの原因となっているウイルスをやっつける)注射や点滴はありません。一時的に熱を下げる解熱剤の注射はありますが、これはかぜを治しているのではなくて、熱を下げているだけですので、効果がなくなればまた上がってきます。点滴もうすいさとう水のようなものでたいしたカロリ-はありません(500ccの点滴で100kcalほど)。よほどの脱水でふらふらしている人の他は意味がありません。日本ほど外来で点滴を行う国はないようです。このあたりの話は、桑間雄一郎氏著の『裸のお医者さまたち(ビジネス社)』にくわしく書いてあります。点滴を魔法の水かなにかのように思わせて治療してきた、日本の医療に問題があると思います。