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WinJpnkeyの過去&将来

 このWinJpnkey配列は、DOS時代に、当時の日本語入力環境に不満を感じて作った配列変更ソフトのJpnkeyを、Windows対応したものです。
 配列変更ソフトのJpnkeyを作ったのは作者一人ですが、この配列案には多数の先人たちの知恵が含まれています。先人の中にはパソコン関係の先人もいれば、作者が所属する速記業界の先人たちも含まれています。

DOS時代のJpnkey配列
    (母音)              総合キー配列        (子音)
  小 指 薬 指 中 指 人差指 人差指 人差指 人差指 中 指 薬 指 小 指
拗音 ゅう(Q) (W) (E) (R) ょう(T) M(Y) W(U) R(I) N(O) Y(P)
基本 (A) (S) (D) (F) (G) H(H) -(J) K(K) S(L) T(;)
二重母音 うう(Z) いい(X) あい(C) おう(V) えい(B) B(N) P(M) G(,) Z(.) D(/)
シフトキー NFER SPACE

 使用頻度の高い「ん」と「っ」を出力するために、スペースバーとNFERキーをシフトキーとして使用しています。
 使い方は次の入力例を見てください。

 機能キーの使用は、スペースバーとNFERキーにとどまらず、普段使用する機能キーをすべて配列の中へ組み入れて、タッチタイプができるようにしてあります。
 わ行の配列を見てください。

    (母音)             ワ行個別表示        (子音)
  小 指 薬 指 中 指 人差指 人差指 人差指 人差指 中 指 薬 指 小 指
拗音 あなた W(U)
基本 RET SPACE BS
二重母音 NFER XFER わい ESC DEL

 この配列の中にもスペースバーとNFERキーがありますが、これはキー本来の機能を使うために、2ストロークキーとして配置してあります。
 他にもRETキー、XFERキー、ESCキー、BSキー、DELキーがキー本来の機能を使うために配置してあります。

OSの進歩とJpnkey配列の変遷

 OSがDOSからWindowsに進歩し、Windowsは更なる発展を続けています。ユーザーとして、その恩恵は十分に受けていますが、こと日本語の入力に関しては、旧態依然の方式であります。日本語の入力がこのままで良いはずはありませんが、Windowsの解析に手間取り、Jpnkey配列を使用できない状態が長く続きました。
 しかし、ここへ来て、「Google日本語入力」が発表されました。この「Google日本語入力」を使用すれば、Jpnkeyの最大の売りである、左右交互打鍵の5列3行化を実現できることがわかりました。機能キーをタッチタイプできないという不満は残りますが、仮に機能キーを配列に組み入れることが可能になっても、その配列を永く使い続けられないようでは他人に薦めることができません。
 Windowsの発展ぶりを見ると、今後どのように変わるか全く予想できません。WinJpnkey配列の中で、機能キーを本来の機能と異なる使い方をすることは、避けるか若しくは使っても、最小限にしたほうがよさそうです。
 今回「Google日本語入力」によって可能になった5列3行の左右交互打鍵は、日本語入力をするに際して必要であることは、多くの皆さんに理解されながらも、実現できなかったローマ字配列の系統化であります。
 この配列を多くの人が使用することによって、日本語入力の標準になり、日本におけるOSは、この配列若しくは、このように系統立てられたローマ字配列を、標準化せざるを得なくなることを望みます。

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