かわさき   三百   げんげんばらばら   春駒   ヤッチク   郡上甚句

古調かわさき   猫の子   まつさか   



さわぎ


ハア 呑めよ騒げよ 一寸先ゃ闇よ

(コラ サア)

今朝も裸の 下戸が来た

(以下はやし言葉略)


ハア 花が蝶々か 蝶々が花か

来てはちらちら 迷わせる


ハア 竹に雀はあちらの藪からこちらの藪まで

チュンチュンばたばた

羽交を揃えて 品よくとまる

止めて止まらぬ 色の道


ハア 娘島田を 根っからポクッリ切って

男のへそに たたきつけ

それでも浮気の 止まない時は

宗十郎の芝居じゃないが 行灯の陰から

ヒューヒュラヒュット 化けて出る


ハア 雨はしょぼしょぼ降る

蛇の目の唐傘 小田原提灯

ガラガラピッシャンドッコイ 姉さん今晩は

誰かと思ったら 主さんか


ハア 竹の一本橋 すべりそうで

ころがりそうで あぶないけれど

蛇の目の唐傘おててをつないで

主となら渡る 落ちて死んでも 二人連れ


ハア 竹になりたや 大阪天満の

天神様の お庭の竹に

元は尺八 中は笛 裏は大阪天満の天神様の

文を書く 法名を書く 筆の軸


ハア 水させ水させ うすくはならぬ

煎じつめたる 仲じゃもの


ハア さいた盃 中見てあがれ

中にゃ 鶴亀 五葉の松



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