名古屋市瑞穂区 かのうクリニック 予防接種について

内科・小児科・循環器内科・外科

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小児の予防接種

小児の予防接種について

小児期に行う予防接種はいろいろありますが、インフルエンザや海外渡航用のもの(狂犬病やA型肝炎など)を除くいわゆる公的な予防接種は、以下の12種類です。

  • 国が定めている定期接種(ロタ・ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・4種混合・BCG・麻疹風疹・水痘・日本脳炎・2種混合、子宮頸がん)
  • 名古屋市が公費補助(半額)している予防接種(おたふくかぜ)

名古屋市では、子宮頸がんを除く公的な予防接種は、事前に「シール式接種券」が送られてきますので、基本的にはそれに従って受けて頂ければ大丈夫です。ただ、0〜1歳頃の予防接種は非常にたくさんあり、しかも同時接種でやらないと消化しきれませんので、事前にある程度スケジュールをたてる必要があります。生後2ヵ月からスタートですので、電話で結構ですから一度ご相談ください。なお、受診されるときには、必ず母子手帳をご持参ください。
なお、シナジス(RSウイルス用、厳密には予防接種ではありません)は、現在取り扱っておりません。

<費用>
  • 国の定期予防接種はすべて無料。名古屋市の公費補助予防接種は半額補助で、おたふくかぜワクチンは3000円の自己負担分があります。
    接種時期を過ぎてしまった場合の費用は、自費接種のところを見てください。

ワクチンは、日本脳炎・MR・2種混合は一応在庫していますが、他は基本的に予約を受けてから注文しますので、接種はお電話を頂いてからということになります。通常2日ぐらいで入荷します。予約の時に接種日を決めても良いですし、近日中に行くというのもOKですが、診察時間までは予約できませんのでご了承ください。

当院での予防接種は通常の診察時間内に行っていますが、発熱や風邪症状のある患者さんは。車かテントに出向いて診察していますし、室内はきちんと換気・空間殺菌していますので、待合室がそれほど危ないわけではないと思っています。ただ、心配でしたら車で待っていて、順番が来たら携帯でお呼びするパターンも対応可能です。

<接種間隔>

令和2年10月より、別種の予防接種との間隔規定が変更になりました。注射用生ワクチン同士の間隔は4週間以上必要ですが、それ以外は制限が無くなりました。ただ、同種のものの接種間隔は今までと同じですし、2〜3日後に別のワクチンを打つのも気になりますので、基本的には今まで通り、困った時には柔軟に対応、という考えでやってゆくつもりです。詳しくは、厚生労働省HPを見て下さい。

0歳児の予防接種

生後2ヵ月からスタートなので、なるべく早くご連絡下さい。生後4か月を過ぎるとスケジュールをかなり変更する必要が出てきて、複雑になります。また、 BCG・B型肝炎は1歳を過ぎたら公費負担では受けられなくなります。(自費接種では可能です)

0歳児の予防接種は多数あるので、必然的に同時接種で行かざるをえません。同時接種を心配されるご両親もいらっしゃいますが、もともと4種混合ワクチンは4種類同時接種ということですし、欧米ではヒブを入れた5種混合ワクチンが一般的ですし、針を何度も刺すのはかわいそうだという点はありますが、医学的には同時接種を心配する必要はないと思います。

当クリニックでは、以下の6回コース(BCG(ハンコ)とロタ(内服液)を除いて、注射は3種類まで)と8回コース(同じく注射は2種類まで)を設定していますが、大部分のご両親は6回コースを選ばれます。もちろん、ご両親の希望に沿っていろいろなスケジュールを作ることも可能で、例えば下記の4週と5週を一度に接種すれば5回コースとなります。

0歳児予防接種6回コース


0歳児予防接種8回コース

0歳児ワクチン接種のスケジュール詳細
<不活化ワクチン>
次の予防接種まで1週間以上の間隔、いずれも注射。
ヒブは、生後2ヶ月以降に4~8週間の間隔で3回接種、1歳以降に追加接種あり。
肺炎球菌は、生後2ヶ月以降に4~8週間の間隔で3回接種、1歳以降に追加接種あり。
B型肝炎は、生後2ヶ月以降に4週間間隔で2回接種、1回目接種の6ヶ月後に3回目接種。
4種混合は、生後3ヶ月以降に3~8週間の間隔で3回接種、1歳以降に追加接種あり。
<生ワクチン>次の予防接種まで4週間以上の間隔、ロタは内服でBCGはハンコ。
BCGは、生後3ヶ月頃に1回接種。
ロタは、生後6週以降に4週間以上の間隔で2回接種。2回目は24週までに終了する。

1歳児の予防接種

1歳になったらまず、できるだけ早く麻疹風疹(MR)ワクチンの接種を受けましょう。通常であれば、ヒブと肺炎球菌を合わせて3種類同時接種すれば手間が省けます。ただ、ヒブワクチンは0歳児の3回目接種から7ヵ月以上、肺炎球菌ワクチンは0歳児の3回目接種から60日以上の間隔が開いていないといけないので注意が必要です。間隔が少ない場合は、逆に言えばヒブ・肺炎球菌ワクチンの効果はまだ残っているので、あわてずに4週後の水痘ワクチンなどと同時接種を考えて行けばよいです。なお、水痘ワクチンは3歳になったら公費では受けられなくなりますのでお忘れなく。(自費接種では可能です)

1歳児予防接種スケジュール

※4種混合の追加接種は、0歳児3回目接種の約12ヵ月後
※※ 水痘の2回目は、1回目から約6か月後

1歳児ワクチン接種のスケジュール詳細
<不活化ワクチン>
(次の予防接種まで1週間以上の間隔、いずれも注射)
ヒブ4回目は、3回目から7か月以上の間隔。
肺炎球菌4回目は、3回目から60日以上の間隔、かつ1歳以上。
4種混合4回目は、3回目からおよそ12か月後。(最低6か月以上の間隔)
<生ワクチン> (次の予防接種まで4週間以上の間隔、いずれも注射)
麻疹風疹(MR)は、1歳過ぎたらなるべく早く接種。幼稚園年長児の時に2回目あり。
水痘は、およそ6か月の間隔(最低3か月)の2回接種で、1歳以上2歳未満に接種。
おたふくは、名古屋市の公費補助によるもので幼稚園年長児までに1回。

幼稚園児の予防接種

3歳になると日本脳炎の、年長児になると麻疹風疹(MR)の「シール式接種券」が、名古屋市から送られてきます。幼稚園児が受ける予防接種は、忘れものが無ければ日本脳炎3回と麻疹風疹(MR)の追加接種1回です。
日本脳炎は基本的に3歳からスタートです。それ以下の年齢でも受けることができますが、1回あたりの接種量が半分となり将来的に効果が多少不十分になる可能性があるので、特に事情がなければ3歳から始めれば良いでしょう。
日本脳炎の2回目は1回目から1〜4週の間隔ということになっていますが、やや間隔が開いていた方が効果が良いという意見がありますので、3週後をお勧めしています。3回目は2回目の約1年後です。
麻疹風疹(MR)ワクチンは年長児になったら受ける予防接種です。小学生になってしまったら公費では接種できませんので、お忘れなく。(自費接種では接種可能です)

幼稚園児予防接種スケジュール

小学生の予防接種

9歳になると日本脳炎2期の、11歳になると2種混合の「シール式接種券」が、名古屋市から送られてきます。小学生で受ける予防接種は、忘れものが無ければ日本脳炎1回(9〜10歳)と2種混合1回(11〜12歳)です。
日本脳炎は、幼稚園の頃に受けた3回目から5年以上の間隔を想定していますが、多少のことは問題ありません。ただ、3回目がまだやっていないとか小学生になってから3回目を受けたとかいう場合は、スケジュールを考えますのでご相談ください。
2種混合(ジフテリア・破傷風)は、0〜1歳に受けた4種混合の一部分の追加接種です。11歳以後に接種しますが、13歳(中学生の最初の誕生日)になると公費では接種を受けられませんのでお忘れなく。(自費接種では可能です)

小学生予防接種スケジュール

中学生の予防接種

中学生で受ける予防接種は女子の子宮頸がんワクチンです。以前、ワクチンに副作用があるのではないかとマスコミが騒いだために厚生労働省が及び腰になっていますが、日本以外、世界どこの国でも問題にはなっていませんし、数十万人を対象とした国内大規模調査でもワクチンと副作用との関連性は無いという結論が出ています。
子宮頸がん予防接種は、他の予防接種に比べて痛いことは確かで、思春期の女の子ですから、まれには痛みによる反応で気分が悪くなったり意識が一瞬消失したりすることはあります。ただ、それは一時的なことで、少し休めば回復する程度のものです。
日本では、年間1万人の方が子宮頸がんになり、不幸にも3千人の方が亡くなっています。ガン年齢は高齢者ではなくて30〜40歳代にピークがあり、マザーキラーと呼ばれているガンです。海外では、子宮頸がんは予防接種で40%ぐらい減少するというデータもあり、今の中学生が母親になっている20年後が心配です。

成人の予防接種

新型コロナの予防接種

こちらのページをご覧ください。 ー> 新型コロナの予防接種

風疹の抗体検査と予防接種

風疹は妊婦が感染すると非常に高い確率(30〜50%)で奇形児が生まれることから、女性はかなり以前から風疹予防接種は2回接種となっていました。しかし、接触する男性も感染源となることから、男性も抗体がない人には風疹の予防接種を受けてもらおうと企画されたものが、この風疹抗体検査と予防接種です。

昭和37年4月2日〜昭和47年4月1日に生まれた市内の男性には、4月にクーポン券が郵送されてきます。そのクーポン券を診察時間内にお持ち下されば、すぐに採血いたします。予約の必要はありません。そして、1週間後に結果を聞きに来た時に抗体が十分でなければ、その日に予防接種ができるように準備しています。いずれも無料です。

なお、昭和47年4月2日〜昭和54年4月1日に生まれた市内の男性は、昨年クーポン券が送られてきていると思います。このクーポン券には令和2年3月31日が有効期限と書いてありますが、実際には令和4年3月31日までちゃんと使えます。ただ、昨年度検査を受けていない方には、5月以降に再度クーポン券が送られてきますので、きたら古いものは捨てて下さい。

なお、クーポン券がなくても、「妊娠を希望する女性とそのパートナー、妊婦のパートナー」は、同様に抗体検査をして予防接種を無料で受けることができます。こちらも、予約の必要はありません。ただし、以前の採血結果をもとに予防接種だけ受ける場合は、あらかじめ予約をして下さい。
また、妊娠を希望する女性は、接種を受けた後2ヵ月間は避妊する必要があります。

詳しくは、以下の名古屋市のページをご覧ください。
http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000087308.html

帯状疱疹の予防接種

令和2年3月から、50歳以上の名古屋市民を対象に、帯状疱疹予防接種の公費補助が始まりました。帯状疱疹は、体の神経の流れに沿って赤い水疱状の発疹が出る病気で、急性期にはかなり痛みがあり、2〜3週間後に治った後でもずっと神経痛が残る場合もある厄介な病気です。病気の原因は、子供の頃にかかった水痘(水ぼうそう)のウイルスが何十年もの間体の中に潜んでいて、加齢・疲れ・ストレスなどをきっかけに表に出てくるものです。生涯のうち1/3ぐらいの方はかかると言われており、よくある病気の一つです。

この帯状疱疹の発症を防ぐ予防接種は、シングリックスとビケンの2種類があります。

シングリックス:自己負担10800円で2回接種(合計21600円)
ビケン:自己負担4200円の1回接種


シングリックスは自己負担が高く、注射もかなり痛くて2〜3日腫れますが、有効率は90〜95%と高いです。ビケンは子供の水痘ワクチンと同じもので、自己負担は4200円とそれほど高くなく、注射も痛くありませんが、有効率は50〜60%程度です。

シングリックス2回接種の間隔ですが、2か月以上(2か月後同日を含む)6ヵ月以内(6か月後同日の前日まで)です。基本的には、2か月ちょっとで接種すると考えて下さい。

公費補助が出るのは生涯に1度(シングリックスは2回)のみです。ただ、いずれも2度目(シングリックスは3回目)をやる必要は無いでしょう。なお、ビケン(水痘ワクチン)を自費で受けたことがあって、今回シングリックスをやりたいというケースは公費でOKです。また、シングリックス2回目の接種時には、1回目の接種歴を確認する必要がありますので、必ず1回目の接種票をご持参ください。

当院ではどちらも取り扱っていますので、上記特徴を踏まえてご予約下さい。入荷するまで3〜4日かかります。

高齢者の予防接種

高齢者のインフルエンザ予防接種

75歳以上の後期高齢者はインフルエンザにかかると20%以上の確率で肺炎になると言われており、高齢者にとってインフルエンザは危険な病気です。ただ、高齢者は過去に何度もインフルエンザにかかっているため基礎免疫があり、1回の予防接種で80%ぐらいは感染を防ぐことができます。若い世代よりもワクチンの効果が高いです。しかも、運悪くインフルエンザに感染しても、肺炎などになって重症化・死亡する確率が予防接種を受けていると1/5程度にまで低下することが知られており、高齢者には必須の予防接種だと考えています。予防接種の有効期間は6か月程度ですので、翌シーズンはまた接種を受ける必要があります。

当クリニックのインフルエンザ予防接種は予約制ではなく、受診されたらすぐに接種して在庫が無くなったらお終いというシステムです。10月15日からスタートします。あまりあわてる必要はありませんが、12月に入ると在庫が無くなってしまった年もありますので、ご注意ください。

65歳以上の名古屋市在住の方は、1500円の自己負担で受けられます。詳細は、自費のインフルエンザ予防接種のところを見て下さい。

所得が少ない方(介護保険料納入通知書で5段階以下となっている方)は、自己負担が無しになります。その場合、介護保険料納入通知書のコピーを名古屋市に提出する必要がありますので、必ず接種を受けるときに介護保険料納入通知書をお持ちください。コピーはクリニックの方で致します。後でお持ちになられても対応できませんので、よろしくお願いします。

肺炎球菌の予防接種

肺炎は、現在、日本人死因の上から4番目(最近まで3番目)にランクされており、肺炎を予防しておくことは、高齢者にとってとても大切なことだと考えています。しかし、「肺炎球菌の予防接種」は正確には「肺炎の予防接種」ではなくて、肺炎を起こす頻度が一番高い「肺炎球菌」に対する予防接種です。実際には、肺炎の原因菌のうち肺炎球菌は30〜40%程度ですので、この予防接種は肺炎全体をカバーするわけではありません。ただ、肺炎の原因菌のうち肺炎球菌は一番重症化しやすい菌であり、2番目に多いマイコプラズマは比較的軽症の肺炎ですので、トータルで見れば、肺炎全体に対してかなりの効果があると考えてよいと思います。

この予防接種は、インフルエンザと違って1回接種すると5年間有効です。もともと注射部位が腫れやすい予防接種ですが、誤って5年以内にまた接種してしまうとものすごく腫れてしまいますので、ご注意ください。ただ、5年も経つといつやったのか忘れてしまいますので、接種時に接種日を書いたシールをお渡しします。手帳にでも貼って頂ければよいと思いますし、クリニックに問い合わせて頂ければ、前回接種日はすぐにわかります。

肺炎球菌の予防接種は常時在庫はしておりませんので、電話で結構ですから事前にご予約下さい。通常2日ぐらいで入荷します。

65歳以上の名古屋市在住の方は、初回に限り、自己負担4000円で受けることができます。ただ、自費であろうと公費負担であろうと、過去に1度でもこの予防接種を受けたことがある方は、公費補助の対象にはならず、自費扱いになりますのでご注意ください。自費ですと、7700円になります。
生活保護世帯・市民税非課税世帯に属する方は、自己負担が免除になりますので、事前にご相談ください。

自費の予防接種

インフルエンザ予防接種

インフルエンザで一番重大な合併症はインフルエンザ脳症で、頻度的には5〜9歳が最も多く、次いで0〜4歳と、小児に多い合併症です。そのため、いわゆる成人例は全体の20〜30%程度ですが、最近は高齢者にも増えてきているようです。このインフルエンザ脳症ですが、タミフル・ゾフルーザ・リレンザをはじめとする抗ウイルス剤は、いくら早くから飲み始めても、脳症の発症を抑制する効果は全くありません。ですから、薬でインフルエンザ脳症を防ごうとしたら、インフルエンザの予防接種を受けることしかありません。高齢者のインフルエンザ予防接種については、こちらを見てください。

インフルエンザ予防接種の効果ですが、一般的には5〜6ヶ月持続すると考えられています。ただ、ブースター効果と言って、予防接種後にインフルエンザ患者と接触してわずかなウイルスが体内に入りそれをワクチンの免疫が撃退した場合、ワクチンの効果はそれによって増強します。ですから、ワクチンの効果はワクチンの流行期の間はあまり低下せず、流行が収束するとともに低下し始める形になります。老人保健施設に入っている高齢者など隔離された環境にいる人以外は、あまり持続期間のことを考える必要はないと思います。

ワクチンの効果に関しては、「インフルエンザにかからない」という意味では、0〜5歳は50%くらい、6〜10歳は60%ぐらい、11〜20歳は70%ぐらい、大人は75%くらい、高齢者は80%ぐらいの有効率と考えて下さい。ただ、予防接種を受けていればかかったとしても軽く済むことが多いので、それも含めて考えればもっと良い数字になると思います。年齢によって違うのはインフルエンザに対する基礎免疫の差が主で、小さい子どもは今までにあまりかかっていないので基礎免疫が少なく、2回接種してもなかなか抗体価が上がらない、高齢者は今までに何度もインフルエンザにかかっているので、ある程度の基礎免疫がある、ということなのです。ですから、毎年予防接種を受けている人は、基礎免疫が蓄積されているので、たまに1回予防接種を受けたという人より効果は高いと思います。なお、受験生だから2回接種をしてほしいというご要望にはお答えしますが、70%が75%になるといった程度の差しかないと思っています。

当クリニックのインフルエンザ予防接種は予約制ではなく、受診されたらすぐに接種して在庫が無くなったらお終いというシステムです。10月15日からスタートします。あまりあわてる必要はありませんが、12月に入ると在庫が無くなってしまった年もありますので、ご注意ください。

65歳以上の名古屋市在住の方は、1500円の自己負担で受けられます。詳しくは、こちらを見てください。それ以外の方は、以下の自費扱いとなります。(消費税込み)

0〜2歳:3000円の2回接種
3〜12歳:3200円の2回接種
13〜64歳:3600円の1回接種
65歳以上:1500円の1回接種(公費補助)

時期を逃してしまった予防接種

子どものとき、本来接種を受ける時期を逃してしまった場合でも、後から自費で接種を受けることは可能です。ただ、医学的な必要性とのバランスで考えないといけませんので、必要かどうかは一度ご相談ください。料金は以下の通りです。(消費税込み)

小児の肺炎球菌:11000円
アクトヒブ:7600円
4種混合:10200円
B型肝炎:5200円
BCG:6300円
麻疹風疹:8700円
水痘:8000円
おたふくかぜ:6200円
日本脳炎:6400円
2種混合:4500円
子宮頸がん:17000円

学校・職場で必要な予防接種

医療・介護系の学校に入った時、教員の教育実習に行く前など、最近は血液検査で抗体価を測り、免疫が足りない場合には予防接種が必要となってきます。詳細は学校の方に聞いていただかないと何とも言えませんが、以下のようなもののことが多いです。ただ、通常必要になるような予防接種については、すべて対応可能です。常時在庫はしていませんので、電話で結構ですから予約をお願いいたします。通常、2日ぐらいで入荷します。なお、複数の予防接種を受ける場合は、同時接種できるものとできないものがありますので、ご相談ください。料金は上記の「時期を逃してしまった予防接種」と同じで、以下の通りです。(消費税込み)

麻疹風疹:8700円の1回接種
水痘:8000円の1回接種
おたふくかぜ:6200円の1回接種
B型肝炎:5200円の3回接種

海外渡航用の予防接種

海外に赴任する場合の予防接種は、行き先の国によって必要な予防接種の内容が違いますので、詳細は会社の方に聞いてください。必要なものは、上記の「学校・職場で必要な予防接種」に書いた4種類のほかには、狂犬病とA型肝炎ぐらいのものです。
ただ、狂犬病ワクチンは、日本中にそれほど在庫があるわけではありませんので、入荷するまでの期間はかなりかかることもあり、はっきりしません。A型肝炎は、2日程度で入荷すると思います。
なお、子供の場合は、赴任する前に定期の予防接種もやっておかないといけませんので、スケジュールはやや難しくなります。必要な予防接種の種類をチェックしてから、一度相談にお越しください。

狂犬病は、4週間間隔で2回接種しその6〜12ヵ月後に3回目。A型肝炎は、2〜4週間間隔で2回接種しその24週後に3回目。いずれも不活化ワクチンです
狂犬病ワクチンは、1回分が1mlと他のワクチンの倍量ですので、ちょっと痛いです。

狂犬病:14600円の3回接種
A型肝炎:8200円の3回接種