<病気のあらまし>
主に生後1才未満の赤ちゃんがかかる病気で、3〜4日間ぐらい38℃から40℃台の高熱が続き、熱が下がるのとほぼ同時に全身に赤い斑状の発疹が出るのが特徴です。発疹が出るのは、熱が下がった日かその翌日ぐらいで、発疹が出るまでは、どんな偉い先生に診てもらっても診断はつきません。生まれてはじめて出た高熱は、半分ぐらいが突発性発疹が原因だろうと言われています。
下痢っぽくなることが時々ありますが、下痢は、熱が出てから1〜2日たってから始まることが多いようです。せきや鼻水はあまり出ないのが普通です。熱が高いわりには食欲があって、機嫌も悪くないことが多いと言われています。
発疹は2−3日で消えてゆき、あとは残りませんし、痒みもないようです。発疹が出たときにまだ熱がある場合は、突発性発疹ではなく別の病気(特に麻疹)を考えるべきなので、早めに受診してください。
ウイルスはHHV-6というヘルペスウイルスの仲間ですが、単純ヘルペスや水ぼうそうなどと違って、重大な合併症は少ないと考えられています。潜伏期間は10〜14日ぐらいと言われていますが、ほとんどの場合、感染源は不明です。
<治療・合併症>
治療は、一般的な風邪による発熱と同じような対処でよいと思います。問題となるのは、突発性発疹の熱で、熱性けいれんが起きることがあるということです。熱性けいれんが起きるかもしれないという、心の準備だけはしておきましょう。
2歳までにほぼ100%の子供が感染して抗体を持っているので、2歳以上の子供には、接触させても問題は無いと思います。ただ、ごくまれには、脳炎・肝炎・心筋炎などの合併症も無いわけではないので、気持ちの問題として、乳児には接触させない方が無難かと思います。
<予防接種>
予防接種は、ありません。一度かかると、一生かかることはありません。ただし、別のウイルス(HHV-7)で同じ症状を示すことがあるので、二度かかったように見えることがあります。
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